都会で暮らすミラベルは田舎道で自転車がパンクしたことをきっかけに、近くで絵を描いて暮らすレネットと出会う。レネットは「夜明け前の一瞬、本当の静寂がやってくる時間がある」と語り、家に泊まってそれを体験するようミラベルに勧める。そんなふたりの出会いを描いた第一話「青い時間」、絵の勉強のためパリにやってきたレネットがカフェで時間を過ごす第二話「カフェのボーイ」、犯罪と倫理について対照的な考えを持つふたりの会話がなされる第三話「物乞い 窃盗常習犯 女詐欺師」、そして家賃のためレネットの描いた絵を画商に販売しようと奮闘する第四話「絵の売買」─若い女性ふたりが体験するさまざまな瞬間を、さわやかに、軽やかに、そして魔法のように描き出すオムニバス作品。
エリック・ロメール