舞台は1936年、退廃的なムードであふれる上海のクラブ。ロシアから亡命を余儀なくされた美しき伯爵夫人・ソフィア(ナターシャ・リチャードソン)は、家計を支えるためホステスとして働いていた。そこでかつては“国家最後の希望”と賞賛されながら、愛する家族と視力を奪われた元外交官・ジャクソン(レイフ・ファインズ)が訪れ2人は出会う。ジャクソンはバー“白い伯爵夫人(ホワイトカウンテス)”を上海にオープンさせ、彼女を招き入れるが、2人の関係は、決して私生活まで足を踏み入れることはなかった。そんなある日、突如として日本軍の上海侵攻がはじまり“白い伯爵夫人”にも火の手が伸びてくる…。名作『日の名残り』の監督ジェームズ・アイヴォリーが監督で、撮影は『花様年華』、『2046』のクリストファー・ドイル。真田広之が出演していることも話題に。
ジェームズ・アイヴォリー