夏休みのある日、母親が出て行った薫の家に、“ヨーコさん”は突然やって来た。大口で笑い、タバコを吸い、ケンカも強い。神経質な母とは正反対のヨーコに始めは戸惑う薫だったが、自分のことを子ども扱いすることなく、真剣に向き合ってくれる彼女に次第に心を開いていく。そして、ありのままの自分をのびのびと解放させる喜びを知っていく…。芥川賞作家・長島有のデビュー小説の映画化作品。東京国際映画祭でグランプリ、監督賞、最優秀男優賞、観客賞の4冠を達成した『雪に願うこと』の根岸吉太郎が監督を務める。男勝りで懐の深いヨーコ役を、1年半ぶりの映画復帰となる竹内結子が演じる。
根岸吉太郎