映画監督のフランソワは、「タブーと歓び」をテーマに新たな映画に取り組んでいた。しかしオーディションにやってくる女優たちの殆どが、カメラテストを受ける前に逃げていく。フランソワがフィルムに収めたかったのは、女性の秘めた欲望と真の歓びの姿。カメラテストに応じてくれた女優たちは、彼に導かれてこれまで禁じてきた行為に挑んでいく。公共の場での自慰行為や女性同士のセックス…。女性たちは、秘めた激しさを暴かれ自我に目覚めていくが、監督と女優、男と女、微妙で複雑な関係は長く続くはずがなかった…。エロスと妄想に取り憑かれたフランス映画界の異才、ジャン=クロード・ブリソー監督が、 『ひめごと』に続いて世に放つ衝撃作。
ジャン=クロード・ブリソー