コーヒーは世界で最も日常的な飲み物であり、全世界で1日あたり約20億杯も消費されている。それは、石油に次ぐ巨大な国際的貿易商品に値するが、コーヒー農家の人々は困窮し、破産せざるを得なくなっているという…。そして、コーヒー産業の実態を暴きながら、公正な取引を求めて世界中を飛び回る一人の男がいた。これは、1杯のコーヒーを通して、コーヒーの生産者や企業、そして消費者へとコーヒーが飲まれるまでの道のりを追った物語である――。
マーク・フランシス
ニック・フランシス
コーヒー1杯、数百円。街のいたるところにカフェがあり、いつでもおいしいコーヒーが飲める日本で、その値段について真剣に考えたことがあるだろうか。この『おいしいコーヒーの真実』は、普段何気なく飲んでいるコーヒーが私たちの口に運ばれるまでに、どのように生産され、流通し、加工されているのかを追いかけたドキュメンタリーだ。