日本のインディペンダント映画の先駆者として、100歳を目前にしていまなお映画界の一線で活躍する巨匠・新藤兼人。故郷・広島での少年時代から新進気鋭のシナリオライターとして自立するまでを、破天荒なキャラクター造形とポップで実験的な構成で描ききった、監督の自伝的作品。
新藤兼人
これまでメガホンを握った作品46本、執筆した映画脚本は240本余り。御年95歳にしてなお日本映画の一線に立ち続ける、名匠・新藤兼人の最新作『石内尋常高等小学校 花は散れども』が完成した。広島を舞台に、少年時代からシナリオライターとして自立するまでの監督の原風景を描ききった本作。その完成披露試写会が5月21日(水)に行われ、新藤監督はじめ、柄本明、豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政、川上麻衣子ら新藤組の面々が檀上に集結した。本作の舞台ともなっている新藤監督の母校・石内尋常高等小学校での式という設定で、一人ずつ役名を呼ばれて元気良く「ハイ!」と返事しながら登場し、校歌斉唱で幕を開けた。