パリ20区にある中学校の、ある教室。母語も出身国も異なる24人の生徒たちと、彼らと正面から向き合う教師。生きるための言葉を学ぶ、国語の授業の教室では、笑いがあふれるときもあれば、突然危うくなる瞬間もある。この1年間で24人は何を学ぶのか。実際に教鞭をとっていたフランソワ・ベゴドーの体験に基づき、教師である大人と多感な10代を過ごす24人の生徒たちとのスリリングなやりとり、そして生徒それぞれがもつ輝きを描く。第61回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。
ローラン・カンテ
中学校は、あなたにとってどんな場所でしたか? 楽しい思い出ばかりなら、あなたはかなりの幸せ者。学校は社会の縮図とも言われます。大人の世界の問題が、そのまま子供の世界に反映されているとも。そう、なかなか深刻な世界なのですよね。もしかすると、私たちが知る時代に比べ、いまはよりシビアな問題も多いのかもしれません。
「フランス映画祭2010」が3月18日(木)、東京・六本木ヒルズで開幕し、同所で行われたオープニング・セレモニーで来日代表団の団長、ジェーン・バーキンら15人が華やかにレッドカーペットを歩き、舞台挨拶を行った。