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【インタビュー】安達祐実の強いマインド “悪口やエゴサ”見えない相手を乗り越えて

安達祐実はインタビュー中、透き通った大きな瞳を細めては、楽しそうに声をたててよく笑った。2歳から始めた芸能生活は今年で36年目、「ほとんどのことを気にしなくなったんです」と語る。

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安達祐実『ゾンビランド:ダブルタップ』/photo:You Ishii
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「エイジレス」の意味を辞書で引くと、「年齢にこだわらないこと 年齢を感じないこと いつまでも年をとらないこと」と教えてくれる。エイジレスどころか、1年、1年、若返りさえしている印象の女優・安達祐実は、インタビュー中、透き通った大きな瞳を細めては、楽しそうに声をたててよく笑った。2歳から始めた芸能生活は今年で36年目、「ほとんどのことを気にしなくなったんです」という大らかなマインド、笑顔を絶やさない健やかさが、彼女を輝かせる武器になっている。


エイジレスな安達祐実、「本当に“強い”とはよく言われる」


「私、こだわりも、ルーティンも、ゲン担ぎも本当に、ほぼないんです。仕事に関しても、“楽しく”。人によっては“現場で和気あいあいとやるものじゃない”という考えもあるかもしれないですけど、せっかくやるなら私は楽しくやりたい、というくらい…がこだわりですかね? みんなで楽しく、気持ちよく仕事できるように」。

「小さいときは、もちろん自分で雰囲気作りをする立場になかったというか、できなかったというか。けど段々大人になると、年齢的にも下の人たちばかり、ということになってきて。自分がその場の空気を作れるような場面もちょこちょこ出てきて、うまく回っていけばいいなと思います。“そんな年になったんだなあ”と思いつつ(笑)」。

安達祐実『ゾンビランド:ダブルタップ』/photo:You Ishii
年端もいかない子どもの頃から、演じる世界に身を置いた安達さんの言葉は、経験に裏打ちされながらも、実に軽やかだ。出演作はドラマ、映画、舞台と枚挙にいとまがないが、 その数と同じだけ、演じる責任も負ってきた。

プレッシャーに押しつぶされる夜はなかったのか? 「もう女優なんて嫌だ」と思うことはなかったのか? 人目や作品の評価が気になって仕方がないときだってあるのでは?――次々に浮かぶ質問を一蹴するかのように、安達さんは「本当に“強い”とはよく言わるんです」と、さらりと話す。

安達祐実『ゾンビランド:ダブルタップ』/photo:You Ishii
「こうやってインタビューをしてもらう機会があるので、昔を思い返すことはあります。私…、どんどん気楽な人間になっていっているのかも、と思いますね(笑)。例えば、作品をやったら“どう見てくれているんだろう?”と気になりますから、エゴサーチもするんです。よくないことも書いてあるんですけど、それを受け入れる準備は全然できているというか。指摘されても“そうか! あ、次からはこうしてみようかな”って思うんです。落ち込むとかではなく、“じゃあどうしようか”と考え方が建設的になっています」。

《text:Kyoko Akayama/photo:You Ishii》

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