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斎藤工、アフターコロナは「キスをする映画の価値が変わってくる」

日本を代表する5組の監督と豪華キャストが“緊急事態”をテーマに、それぞれ5本の映画に挑んだ『緊急事態宣言』。各作品の監督、キャストによるオンライン・リレー式の「完成記念会見オンラインイベント」が開催された。

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『孤独な19時』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
『孤独な19時』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
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  • 『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
  • 『MAYDAY』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
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  • 『デリバリー2020』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
  • 『デリバリー2020』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
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園子温、中野量太、真利子哲也ら日本を代表する5組の監督と豪華キャストが“緊急事態”をテーマに、それぞれ5本の映画に挑んだ『緊急事態宣言』。先週末に各作品の監督、キャストによるオンライン・リレー式の「完成記念会見オンラインイベント」が開催。作品公式Twitterアカウントで事前に募集した質問に対する名(珍)回答が続出するなど、生配信ならではの盛り上がりを見せた。

>>『緊急事態宣言』あらすじ&キャストはこちらから

『MAYDAY』より真利子哲也監督、岩瀬亮、内田慈


『MAYDAY』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
ほかの4作品とは趣が異なり、本作はドキュメンタリー作品であることについて、真利子監督は「3月14日まで1年間アメリカにいたというのもあって、海外に住んでいる人の日常が気になってこのような作品になりました」とコメント。「近況を聞いてきになったことを撮ってもらうようにしました。送ってもらった映像はそれぞれ面白かったのですが、どういう話の組み立てにしよう何度か折れそうになりました。ありのままに撮ったものを構成していきました」と言い、「言葉がわからないけれど映像で伝わるものありました」と明かす。

『MAYDAY』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
緊急事態宣言中は「完全にこの作品」に没頭していたそうで「皆さんに送っていただいていた映像を観て、そう作り上げていこうかと考えているうちに緊急事態宣言が明けていました」と監督。「世界中が同じような状況なので、みんな繋がっているなと感じました。新しいアプローチではあるけれども真利子監督の作品になっているねと言っていただけるとこのようなやり方もあるんだなと自分でも発見になりました」と、コロナ禍での発見をふり返っている。

「役者として不思議な体験でした」という内田さんは「完成した作品をみると、それぞれが知らない人たちでありながら違う日常だけれど、各国のパートパートでバトンを渡しているような感覚」だったと本作について語っている。

『デリバリー2020』より中野量太監督、渡辺真起子、青木柚


『デリバリー2020』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
「この状況で言い溜まっているものが、怒りだったり、閉塞的な感情が溜まっていたりしたので普段の食卓、家族、誕生日会という日常がコロナ禍というバックグランウンドでこれだけ変わるというのを描きたかった」と中野監督。「今回は『家族にみえる』という演出は難しかったので、脚本にその想いを込めました」と言う。

すると渡辺さんは「中野節ここにありという作品になっていると思います。物語には素直に入っていったけど出来上がりが想像し辛かったけど、監督が脚本に自信満々なので、安心して臨みました」とコメント。

『デリバリー2020』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
「リモートでの撮影が初めて」という青木さんは「どんな映像になるのか想像がつきませんでした」と明かし、「黙って聞いているのも全て映っているので、しぐさを意識しました。3人の中に『ある出来事』が根底にあれば、家族として繋がっているように見えるとおっしゃっていたので意識して演じました」と“家族”にみえるポイントに言及した。

『孤独な19時』より園子温監督、斎藤工


『孤独な19時』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
「日本におけるコロナの拡がりをみていると不安になるところから」からストーリーを想起したと語る園監督。「ジャンルは星新一みたいなショートショートのイメージでSF」といい、「あまり現実味のないロケーションだとウィル・スミスのディストピア映画みたいになってしまいかねないので、近未来とはいえ今の日本に近いロケーションはイメージしました」と明かす。

「誰にとっても孤独との戦いはあると思います。コロナとの戦いはどんな結末がまっているのか...」と語る園監督は「長い友達ではあるけど、しっかりと一緒にやれていないので、ハマり役をやっていただければ」と斎藤さんとのタッグに触れた。

『孤独な19時』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
それに対し、「指名いただけたことは光栄につきます」という斎藤さんは、本作について「元々『100年ウィルス』というタイトルだったんですが現実もペスト、スペイン風邪など疫病が100年周期で来ているんですよね。地球からの警告、未来の話なのに過去を描いているような印象も受けました」と言う。

演じた“一度も外出をしたことのない男”という役柄について、「『緊急事態宣言』中はコンビニすらいかなかったのでとてもリアルでした」とコメント、本作に登場する「象徴的な濃厚接触がキスシーンですが、今後意味が変わっていく。今を表す象徴的な一つだなと思います。キスをする映画の価値が変わってくると思います」と持論を展開した。

『DEEPMURO』より非同期テック部(ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠)


『DEEPMURO』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
「まだ完成形観てない!」というムロさん。「リモート飲みでこういう事態だからだからこそ、何かできることがないかと真鍋さんと話して酔った勢いもあり『やろう!』となってお話を作れる上田さんにお声をかけて」と、非同期テック部の設立を解説。

「柴咲コウさんに半ば冗談でオファーしたら受けていただけたんです!部活じゃなくなった瞬間です。ちゃんとした映像作品としてご覧いただけるということを嬉しく思っています」と感慨深げ。「柴咲コウさんは芝居が出来上がっていたのにこちらが準備不足でヤバいと焦りました」と明かす。

『DEEPMURO』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
真鍋さんは、「ムロさんが家にいて、ムロさんの家にあるものを操作できると面白いんじゃないかというテック的なアイデアを出させていただきました。急にまた忙しくなったタイミングでこの作品にとりかかり、ムロさんがいなかったとしても成立するのでは...というテックを用いています」とコメント。そんな本作について上田さんは「ネタバレなしで観ていただきたい!ので本編の映像ナシ!」と自信をのぞかせた。

『ボトルメール』より三木聡監督、夏帆、ふせえり


『ボトルメール』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
「夏帆さんは追い詰めてみたいランキング一位だったので、この企画だと面白いと思いキャスティングさせていただきました。追い詰められている感じを強めるために夏帆さんの役は仕事を干されているという設定にしました」と激白する三木監督。

夏帆さんは「実は休みをとって旅行に行こうと思っていたのですが、この状況だったので行けなくて声をかけていただけて良かったです。半年ぶりの現場だったんで、セリフを覚えられるか、声がうまく出せるかなど少し不安でした」とふり返る。

『ボトルメール』『緊急事態宣言』(C)2020 Transformer, Inc.
また、「あれ、これどういう意味なんだろうっていうのが多かったんですが世の中もっと不条理なことはありますからね(笑)」と意味深に話すのはふせさん。「この制約された状況下での撮影は逆に楽しめました。前からソーシャルディスタンス女なので、やっと距離をとれるような時代になってくれてうれしいです」と語っていた。

『緊急事態宣言』は8月28日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信。
《シネマカフェ編集部》

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