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【MOVIE】2020東京国際映画祭 Day 3

11月2日、月曜日。9時起床。昨夜は就寝が3時半くらいだったのだけれど、夜中に足がつってしまって激痛でしばらく悶えているうちにまた寝たらしい。寝ている間に足がつるのは何が原因だっけ。まさか弁当食べ過ぎじゃないよな。

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『アンダードッグ』
(c)2020 TIFF 『アンダードッグ』
  • 『アンダードッグ』
11月2日、月曜日。9時起床。昨夜は就寝が3時半くらいだったのだけれど、夜中に足がつってしまって激痛でしばらく悶えているうちにまた寝たらしい。寝ている間に足がつるのは何が原因だっけ。まさか弁当食べ過ぎじゃないよな。

外に出ると曇り。いや、ほとんど晴れだ。良い天気。今日は平日のはずだけど、4連休にしている人が多いのか、街の人出が少ない気がする。映画祭にも足を運んでくれますように。

さて、本日は司会の登壇が18時近くまでない。日中に出番がないのは、おそらく過去10年で初めてのことで戸惑ってしまう。海外からの来日が無く、外国映画のQ&A司会が無いことが理由なのだけど、ともかく貴重な時間を上手く使わねば。何でも出来そうな気になってしまうけれど、夕方なんてあっという間だ。

10時前に事務局に入り、夕方以降の登壇予定を確認して、パソコン作業。あとは復習が必要な作品を見直す。

12時半に「スタミナ豚肉弁当」。とても美味しい。ぺろっと頂く。

パソコンに向かい、急ぎのメールに返事を出したり、海外監督とのオンライン企画である「TIFFトークサロン」の台本を作ったり、そして復習の作品鑑賞を続ける。

春のステイホーム中にお世話になったYouTUbe番組「おまけの夜」の柿沼さんと、ジャガモンド斎藤さんにお会いする。春に参加したオンラインの国際映画祭「We Are One: A Global Film Festival」の告知で大変お世話になったので、今度は東京国際映画祭を知って頂けたらとご招待した次第。映画好きであっても映画祭に詳しくない人はとてもたくさんいるので、柿沼さんやジャガモンド斎藤さんのようにYouTubeで影響力のある方々につないでもらえたらいいなあとの思いはありつつ、単純にお二人に映画祭を楽しんでもらいたい!

14時半に、お昼の弁当が少し余りそうかどうか、おそるおそる運営チームに(正式に)尋ねてみると、もう1個頂いていいとのことなので、大感謝で「大根鶏肉弁当」を頂く。ちょっと食べ過ぎかな。しかしお腹が空くので、ともかく我慢しない。

17時45分になったので、本日はじめて劇場に向かう。最初の司会は「特別招待作品」に出品されている『サマーフィルムにのって』の上映後舞台挨拶。もう愛さずにいられない作品なので、司会が出来てとても嬉しい。

登壇メンバーは、松本壮史監督、伊藤万理華さん、金子大地さん。この作品は、青春映画であり、時代劇であり、SFであり、恋愛映画であり、友情映画でもあるので、いったいどこから手を付けたのですか?と僕が松本監督に尋ねると、脚本の三浦直之さんとの共同作業について語ってもらう。これだけの要素を含みながら、全体がまとまっており、新鮮に弾けているのがこの映画の素晴らしいところだ。

伊藤万理華さんが映画の魅力そのままの元気な方で、ちょっとメロメロになってしまう。もちろん壇上では美しく着飾っていらっしゃるのだけど、発言のひとつひとつに明るい力がみなぎっているようで、こちらも元気になる!

共演の金子大地さんは昨年の『猿楽町で会いましょう』に続き、2年連続のご登場。相変わらずのハンサムで、饒舌ではないのだけど、でも無口タイプでなくて、なんだかそのちょうど中間の明るいハニカミ?がほどよくて、座を温めるタイプ。いいコンビだ!

監督には、ラストシーン撮影に対するエピソード、そしてそこに込めた思いを最後に語ってもらった。本作の終盤は、本当に素晴らしくて、上述した様々なジャンルを全てひっくるめながら、猛烈な火花を散らしていくすごいラストなのだ。来年公開とのこと。映画祭で見られなかった方は、楽しみに待たれたい!

EXシアターに移動して、19時10分から、『アンダードッグ』の舞台挨拶司会。本日も前編と後編を上映しているのだけど、舞台挨拶を前編と後編の間に挟むという、特別な演出を企画したのだ。ということで、前編の終了後の舞台挨拶。登壇者は、武正晴監督と、勝地涼さん、そして森山未來さん!

この映画のすさまじい森山さんを目撃した後にご本人に会うのは、遠目からなら興奮すると思うけど、実際にお話しするとなるともう僕は固まってしまって大変。そして本作の勝地さんは、空虚を抱える芸人の闇を堂々と表現し、それはもう凄みとしか言いようがない。二人が登壇すると、さすがに会場がどよめく。

時間が20分ほどしかないので、凝縮したお話を伺い、10分の休憩で、後編の上映開始。

僕は移動してシネマズに戻り、20時20分から、『鈴木さん』の上映前舞台挨拶。登壇者は、鈴木想監督、いとうあさこさん、佃典彦さん、大方大方斐紗子さん、保永奈緒さん、そして宍戸開さん。

実は、宍戸開さんには、35年前ほど前に一度会っている。そこで意を決し、話しかけてみる。「宍戸さん、僕は宍戸さんと同学年で、高校時代は競技スキーをしていて、都大会のスラローム競技の1本目が宍戸さんとコンマ1秒まで同タイムで、2本目のインスペクションの最中に、同タイムだなー、って会話したんですよね」。もちろん宍戸さんは覚えているはずもないけれど、懐かしそうにニコニコと会話に乗ってくれた。

鈴木監督は言葉少ないのでQ&Aでたっぷりお話し頂くとして(今日は僕はQ&Aの司会ができない)、いとうあさこさんと宍戸開さんが場を盛り上げて下さって、楽しい雰囲気のまま、上映へ。楽しい雰囲気とはまた異なる魅力を持った作品なので、上映の空気がどのように変わっていったか気になるところ。次回のQ&Aでは僕が司会をする予定なので、楽しみにしよう。

事務局に戻って夜の韓国弁当を頬張るけれど、5分では食べられず、半分を残して劇場にダッシュで戻る。

21時くらいから、日本映画監督協会の新人賞受賞作上映で、『洗骨』のトーク司会へ。ゴリさんこと照屋年之監督が今年の監督協会新人賞を受賞されている。公開時の『洗骨』の高評価はまだ記憶に新しい。僕も今回の件のために最近見直して、ユニークで奥深い物語の面白さを改めて堪能したばかり。

上映後の登壇者は、照屋監督と、今年の監督協会新人賞の審査員のひとりであった中村義洋監督。僕はお二人を紹介し、照屋監督の受賞のご感想や、中村監督に審査の経緯などを語ってもらう。「監督協会新人賞を頂いたことで、自分も監督と名乗っていいのかもしれない」と繰り返しおっしゃっていたのが印象的だ。コメディアンとしてのゴリさんを僕は全く知らないのだけど、映画監督としての確かな実力は『洗骨』が見事に証明したと思うので、現在準備中であるという新しい長編がとても楽しみ。

EXシアターに戻り、22時20分に『アンダードッグ』後編の上映が終了、Q&A開始。森山未來さんと、勝地涼さんが再び登壇され、武正晴監督が加わってくれる。次々と質問が飛び出し、かなり貴重な機会になったはず。

急いで事務局に戻り、23時から、オンラインで実施されている監督協会のシンポジウムに参加する。今年が監督協会新人賞が設立されて60年なので、その記念シンポジウムを、zoomのウェビナーを使って実施しようという企画だ。

参加者は、照屋監督と中村義洋監督、そして入江悠監督、本木克英監督、大森立嗣監督。豪華メンバーだ!

シンポジウム終わって0時。さきほど食べ残した弁当と、さらにもうひとつ弁当を頂いて、必要とされる明日の台本を書いて、打ち合わせ。

2時からブログに向かうものの、ここまで書いて3時を回ってしまった。さっきから寝ぼけたことをタイプし始める始末で、ちょっと限界が来てしまった。最後は項目の羅列だけになってしまった!ごめんなさい。明日は僕にとって前半戦の大きなヤマ場なので(とてもたくさん登壇がある)、 上がって寝ます!
《矢田部吉彦》

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