2000年にスカウトされてモデルデビューし芸歴20年目に突入、話題作に続々と出演し続け御年39歳(韓国では数え年40歳)。今回、その魅力に迫るべく選りすぐりの過去出演作をふり返った。
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★デビュー作 ドラマ「威風堂々な彼女」(2003年)
ある日倒れていた妊娠中の女性を貧しい夫婦が助けるが、女性は子どもを出産し息絶えてしまう。夫婦も子どもを授かっており、女性の子と共に双子として育てることにする。数年後、クミ(キム・ユミ)は企業会長の孫娘と判明し引き取られていくが、実は残されたウニ(ペ・ドゥナ)こそが本当の孫娘だった。
逆境にめげずに明るく生きていくウニと、裕福な生活を奪われたくないとウニを妨害するクミ。そんな2人はある時、1人の男性ジフン(カン・ドンウォン)を同時に好きになってしまう…! なんと本作では釜山出身で訛りがあるカン・ドンウォンのために、ほかの出演者にも方言を使ってもらったそう。
★出世作 映画『オオカミの誘惑』(2004年)
父親が亡くなったことがきっかけで、都会のソウルへ引っ越してきた高校生のハンギョン(イ・チョンア)。冴えない彼女だが、町にある2つの高校のリーダー格で爽やか系のテソン(カン・ドンウォン)とワイルド系のへウォン(チョ・ハンソン)に想いを寄せられ三角関係に。本作といえば、韓国の誰もが知っているといわれるのが、ハンギョンが差している傘の中に急に入ってきて2人で一緒に逃げる、という名シーン!
カン・ドンウォンフィーバーを巻き起こし、「恋のスケッチ ~応答せよ1988~」などでパロディとしても使われるなど全国民から愛されている。
★入隊前作 映画『チョン・ウチ 時空道士』(2009年)
兵役前に最後に撮影された本作は韓国の古典小説「田禹治伝」を基に、無実の罪で掛け軸に閉じ込められてしまった道士チョン・ウチが封印を解くために、500年後の現代で妖怪と戦う姿を描くヒーローアクション時代劇。修行よりも女性への関心が強い主人公を飄々と演じ、コミカルな魅力を発揮している。道士の軽快なアクションが似合いすぎ。韓国では公開3日間で100万人、6週間で600万人動員の大ヒットを樹立。型破りなヒーローが誕生した。
★復帰作&初の悪役 映画『群盗』(2014年)
除隊後初の作品として注目を浴びた本作は朝鮮王朝末期の1862年を舞台に、腐敗した権力者と義賊の戦いを描いた韓国の時代劇。ハ・ジョンウとの2大スターW主演という夢の競演が実現、さらに民衆を苦しめる冷酷な武官という初の悪役にチャレンジした。カン・ドンウォンはインタビューで「99%までとは言えないが、アクションシーンの90%程度は自分で直接やった。刀が自分の腕より短く見えるのはかっこよくなかったので特に長い刀を特注して戦っている」とこだわりを明かしている。
★初の刑事役 映画『MASTER/マスター』(2016年)
コンスタンスに映画作品に出演し固定したイメージに縛られることなく、新境地を切り開いていくカン・ドンウォン。そんな彼が役者人生初となるエリート刑事・ジェミョン役にチャレンジし、イ・ビョンホン、若手のキム・ウビンと共演した。実話を基に韓国犯罪史上最大の金融投資詐欺事件の全貌を暴くクライムアクション。ジェミョンは自身が演じてきたキャラクターの中で最も男性的と語る彼は、体格を大きくするために役作りで10kg増量。プロ意識で、フィジカル面でも鍛え抜いた。
★続編作への挑戦 映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2021年1月1日公開)
新型コロナウイルスの感染拡大以降、落ち込んでいた韓国映画業界の活気を取り戻し、興行ブームを巻き起こした本作。ポストアポカリプス背景の映画にぜひ出演したかったというカン・ドンウォン。コロナ禍の救世主と讃えられた本作は2020年カンヌ国際映画祭にも招待され、世界から注目されている。
“あの日”から4年後、韓国は感染者で溢れ、世界から見捨てられた存在となっていた。そんな韓国を離れ、亡命先の香港で肩身の狭い思いをしていたジョンソク(カン・ドンウォン)たち。そんな暮らしから早く脱しようとする義兄・チョルミン(キム・ドユン)が心配で一緒に任務を遂行することになるのだが、悲しい過去を引きずっているドンウォンの表情に注目。
今回新たに、家族を守れなかったことで亡命先の香港で絶望の日々を送るジョンソクの場面写真と、本編の印象的なシーンだけでなく韓国での制作発表会での1コマなどを集めた15秒の映像も到着した。
『新感染半島 ファイナル・ステージ』は2021年1月1日(祝・金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。