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『SHE SAID/シー・セッド』が続く!声を上げ、“革命”を起こした女性たちの名作3選

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は、2人の記者と取材に応じたサバイバーたちの勇気による、女性の心と身体と未来を守るための大きな“革命”への一歩。そんな性別・人種などの壁を突き破り、人生をかけて未来を切り開いた女性たちを描いた3作をピックアップ。

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『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』ポスター© Universal Studios. All Rights Reserved.
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』ポスター© Universal Studios. All Rights Reserved.
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  • 『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』© Universal Studios. All Rights Reserved.
  • 『ドリーム』 (C)2016Twentieth Century Fox
  • 『ドリーム』 (C)2016Twentieth Century Fox
  • 『ドリーム』 (C)2016Twentieth Century Fox
  • 『未来を花束にして』-(C)Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2015. All rights reserved.
  • 『未来を花束にして』-(C)Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2015. All rights reserved.
  • シャーリーズ・セロン Photo by Rich Fury/Getty Images for CTAOP

2017年10月5日、ニューヨーク・タイムズが報じた通称“ワインスタイン事件”。エンターテインメント業界のみならず世界中を震撼させたこの調査報道を描いた『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は、2人の記者と取材に応じたサバイバーたちの勇気による、女性の心と身体と未来を守るための大きな“革命”への一歩となった。

今回は、そんな“革命”ともいうべき、性別・人種などの壁を突き破り、人生をかけて未来を切り開いた女性たちを描いた珠玉の作品を3作ピックアップ。いずれも本作とともに、たくましく清々しい女性たちの勇気に触れることのできる作品となっている。


>>『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』あらすじ&キャストはこちらから

ニューヨーク・タイムズが報じた記事は、同じような経験を持った女性、そして性別・立場によって不当な扱いを受けたことがある幾千の人々を立ち上がらせた。世界規模の話し合いを巻き起こし、調査報道で明らかになった加害行為の数々を可能にし、隠蔽した映画業界の体制ならびに未だにジェンダー格差が根強く残る社会全体の構造を見直すきっかけとなった。

のちにピューリッツァー賞を受賞したこの調査報道に基づくベストセラー原作を映画化した本作『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は、自分たちのためだけでなく、アメリカそして世界の未来に生きる人々のために、勇気を振り絞って声を上げ、正義を求めた人々(多くは女性であり、母親たち)を描いた実話。決意と熱意をもったひとりひとりの人間が、力を合わせれば世界を変えられるということを、説得力と感動をもって思い出させてくれる。

そしてワインスタイン事件が世間に知られるはるか以前から、国家的な差別と戦いつづけてきた女性たちがいる。性別や人種を理由に与えられなかった、参政権、相続権、財産権、親権、婚姻・教育・職業選択の自由、出産・堕胎の選択に至るまで、自由と権利を勝ち取るために声をあげた先人たちの勇気ある一歩が今日の私たちを支えている。


『ドリーム』(2016年)


>>あらすじ&キャストはこちらから

1961年、アメリカとソ連が熾烈な宇宙開発競争を繰り広げる中、NASAの「マーキュリー計画」を陰で支えた黒人女性たちがいた。頭脳明晰な黒人女性のキャサリンはNASAに勤務している。天才的な数学の才能を持ち、宇宙特別研究本部において“女性初”となる計算係に抜てきされるが、白人と有色人種の分離政策による人種差別、そして男性優位の職場の中で女性差別に苦しむことに。

しかし、キャサリンたちはそんな理不尽な環境の中でも卓越した才能とたゆまぬ努力、そしてユーモアの力で周囲の心を動かし、アメリカ人初の有人地球周回飛行という偉業を成功へと導いていく。

第89回アカデミー賞では作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門にノミネートされた。人種差別、ジェンダー差別の壁を打ち砕き、力強く前へ進む主人公たちに背中を押してもらえる名作であり、“女性初の管理職者”とされる女性も登場する熱く支持される1本。


『未来を花束にして』(2017年)


>>あらすじ&キャストはこちらから

いまから約100年前、未来のために女性の参政権を求めて戦った女性たちがいた。1912年、ロンドン。洗濯工場で働く24歳の女性モードは1児の母親であり、低賃金、長時間労働の上、セクシャル・ハラスメントが常態化する劣悪な環境下で夫と共に働き詰めの日々を送っていた。

女性には選挙権も親権も認められていなかった時代。不平等かつ理不尽な状況を受け入れていたモードだが、同僚に誘われ参政権を求める活動家の集会に参加したことで「他の生き方があるのかもしれない」と生まれて初めて希望を持ち、やがて参政権を求めて命がけの活動に身を投じていく。

政治が白人男性だけのものだった時代。彼女たちの願いはやがて大きなムーブメントとなり、現在に繋がる社会へと大きく変わるきっかけになった真実に基づく物語。

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』で主人公の女性記者ミーガン・トゥーイーを演じたキャリー・マリガンの主演作で、この作品が公開された7年前、キャリーは娘を出産した直後で産後うつと闘っていたことをのちに明かしている。その経験は『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』の役作りにおいても非常に貴重なヒントとなったという。


『スタンドアップ』(2006年)


1988年にアメリカで初めてセクハラの集団訴訟を起こした女性が主人公の、実話を基にした物語。夫のDVから逃げて故郷に戻ったシングルマザーのジョージーは、炭鉱で働き始めるが、そこで男性からの執拗な嫌がらせを受ける。味方であるはずの同僚の女性たちすら背を向ける中、自分の正義と尊厳を取り戻すために逆境に負けずに立ち上がる主人公をシャーリーズ・セロンが演じた。

本作は第78回アカデミー賞にて主演女優賞と助演女優賞の2部門にノミネート、大きな話題を呼んだ。「セクシャル・ハラスメント」という言葉ができたのはいまから約50年前、1970年代初めにアメリカの女性雑誌「Ms」の編集主幹でフェミニストの先駆者グロリア・スタイネムらが造り出したといわれている。その言葉ができるずっと以前から女性を貶め、苦しめてきたハラスメントに対する初めての訴訟がたったの34年前という事実。暗黙の性差別が蔓延する環境の中で勇気を持って「NO」を突き付けた、礎ともいえる題材の作品である。

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は2023年1月13日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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