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『母の聖戦』たった1人でカルテルに挑んだ母にはモデルがいた!特別予告解禁

『母の聖戦』から“母親”目線から切り取った特別予告が解禁、モデルとなった実在の女性の壮絶な人生が明らかとなった。

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『母の聖戦』(C)MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA
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  • 『母の聖戦』ポスター

ダルデンヌ兄弟が共同プロデュースし、メキシコの実話をベースに巨大化された「誘拐ビジネス」の闇に迫った衝撃作『母の聖戦』。この度、“母親”目線から切り取った特別予告が解禁、モデルとなった実在の女性の壮絶な人生が明らかとなった。


>>『母の聖戦』あらすじ&キャストはこちらから

娘の復讐のために、たった1人で麻薬カルテルに挑み犯人10人を捕まえた母親の壮絶な人生を描く本作で、主人公シエロのモデルとなったのが、娘を誘拐されたのちに殺害されたミリアム・ロドリゲス。2012年、当時20歳だった娘のカレンを誘拐されたミリアムのもとには、犯人から脅しの電話が繰り返され、要求された高額の身代金を銀行でローンを組み工面し支払ったが、娘は解放されず、解放を約束された墓地で暗くなるまで待ち続けていたという。

そこでミリアムは娘を誘拐した犯罪組織<ロス・セタス>のリーダー格の男に会い、娘を解放して欲しいと直接懇願した。しかし男は「組織は誘拐に関与していない。2千万ドルを払えば娘を見つける手助けをする」と言い張り、ミリアムは男に追加の金を支払ったものの、1週間後には音信不通となり、代わりに誘拐犯を名乗る他の男たちから「もう少しだけ金が必要だ」とさらなる身の代金を要求する電話がかかってくるように…。

家族は一縷の望みをかけて要求された金を払い続けたが、ついに娘は戻ってこないまま、誘拐から2年後の2014年に大量の死体の中から娘のカレンの遺骨が見つかることになった。

やがて、ある日を境にミリアムは犯人たちへの復讐を決意する。髪を短く切って赤く染め、世論調査員や医療従事者、選挙管理人になりすまして犯人たちの名前や住所を調べ、犯人たちの祖母やいとこに近づき情報を集めていく。犯人のなかには故郷に戻って敬虔なクリスチャンとして過ごしている男もいたが、ミリアムは男の祖母に近づき男が通っているという教会を聞き出し、ミサに参加していた犯人の男を見つけ出して警察に引き渡した。教会のなかで男を捕らえたとき、男は慈悲を乞いたが、「娘を殺したとき、お前の慈悲心はどこにあった?」とミリアムは言い返したという。

また別の犯人は、ミリアムがリーダー格の男に会った際に無線から漏れ聞こえた名前から男のSNSを見つけ出し、1年にわたり彼のSNSを監視し続け交友関係を紐解いていき、ついに男が路上で花売りをしていると情報を掴んだ。ミリアムは銃を持って現場へと向かうと、逃亡する男を追いかけて捕らえ、警察へと引き渡すまでの約1時間のあいだ「動いたら撃つ」と犯人の背中に銃を押し付け続けていたという。

そうしてミリアムは、娘の誘拐殺人事件に関わった犯人のうち、生存しているほぼ全員となる10人もの犯人を逮捕へと追いつめた。正義を求めるミリアムの鬼気迫る行動は、組織の報復を恐れて見て見ぬふりをしてきた街の人々に大きな衝撃を与え、多発する犯罪に苦しむ市民を熱狂させ被害者たちを勇気づけた。

だが、面目をつぶされた組織により、最後の犯人を捕まえた数週間後の2017年の母の日に、ミリアムは自宅前で十数発もの銃撃を受け殺された。ミリアムが立ち上げた行方不明者の家族を支援する団体は彼女の息子が引き継ぎ、現在も活動が続けられている。

本作の監督テオドラ・アナ・ミハイは、生前にミリアムと話した際に聞いた「毎朝、起きるたびに、この拳銃で自殺するか、人を撃ちたいと思う」という言葉に衝撃を受け、それほどまでに彼女を変えてしまった事実と向き合うべく、彼女の物語を撮ることを決めたという。「彼女とその他多くの犠牲になった方々へのリスペクトから、この映画がポジティブな変化をもたらすことを願っている」と、監督は本作に込めた想いを語っている。

今回解禁された特別予告では、娘を誘拐されたシエロが娘を取り返すために奔走する様子が、母親・シエロの視点から描かれている。最初は被害者だったシエロ自身が、いつしか報復という悪意に満ちた暴力の渦中に巻き込まれていく…。「娘のためなら何だってやる」と1人闘い続け、想像を絶する人生を歩んだ母親の実像に迫る映像となっている。

『母の聖戦』は1月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。


《シネマカフェ編集部》

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