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インド映画『エンドロールのつづき』監督、「未来が感じられる」邦題を絶賛

チャイ売りの少年だった監督自身の物語を映画化した『エンドロールのつづき』。この度、そのパン・ナリン監督がオンラインで登場し、日本の観客とトークショーを行った。

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『エンドロールのつづき』パン・ナリン監督  ©2022. CHHELLO SHOW LLP
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チャイ売りの少年が映画と出会い、やがて世界で活躍する映画監督になる――。監督自身の驚くべき物語を映画化した『エンドロールのつづき』。この度、そのパン・ナリン監督がオンラインで登場し、日本の観客とトークショーを行った。


>>『エンドロールのつづき』あらすじ&キャストはこちらから

世界中の映画祭から喝采を浴びた本作は、日本でも大きな話題となった『RRR』を抑え、第95回アカデミー賞インド代表(国際長編映画賞)としてショートリストにも選出され、ノミネートへの期待が高まっている。

物語の舞台である、インドのグジャラートに工場を持つ大手自動車メーカー「スズキ」株式会社により実現した本試写会は1月13日に実施。抽選で約100人の観客が招待され、映画評論家の森直人氏が登場し、つづいてオンラインでロサンゼルスにいるパン・ナリン監督と繋がった。

「日本の皆さんとお話できて嬉しいです。今は来たるアカデミー賞のために会員向けの試写会に参加しています」と挨拶。現在、忙しくキャンペーンを繰り広げている中でのオンライントークショーがスタート。

ロサンゼルスで実施したという試写会では、ハリウッドで活躍する名だたる撮影監督が試写に来てくれたといい「みなさん心から感動してくれて、自分の涙を指で拭って私に触れたんです。この映画をみて、撮影監督に感動してもらえたというのは、とてもエモーショナルな体験でした」と感激の体験を明かした。

映画の着想について話題が及ぶと、2011年に監督の故郷、インドのグジャラートに行った際に友人に会ったことがきっかけだったそう。「友人はデジタル化の波で35mmフィルムが無くなって失職しました。他にもたくさんの映写技師が職を失ったんです。その友人とフィルムに対する愛について語りました」と言う。

「当時自分は学校に持っていくお弁当を彼に持っていくことで(交換条件として)映画を見せてもらっていた。生涯の友です。そんなところから本作の着想が始まりました」というと、森さんは「映画そのままですね!」と驚きのコメント。

さらにカースト最上位のバラモンでありながら、生活に苦労を強いられていたというところ、映画を見せてもらえなかったところも実話と明かし、「子供のエピソードはそのままです!」と映画で描かれた幼少時代そのままの生活を送っていたと語る監督。

「ガラスや捨てられたミシン、扇風機などを集めて自分なりの映写機を作りました。それは子供だったので特別なことではないんです。子供は人にどう見られるかということを恐れない。やりたいことをやるというところがクリエーションの源です。それは大人になると失われてしまいます」と語り、インド公開時のキャッチコピー「何もないからこそ、なんでもできる」という言葉を紹介した。

そして、原題『Last Film Show』から日本のタイトルが『エンドロールのつづき』となったことについては、すぐさま「日本のタイトルは大好きです!原題の『Last Film Show』より気に入っています」と会場の笑いを誘う監督。

「原題は何かが終わってしまうというふうに感じますが、日本の題名には未来が感じられますね。松竹さんから連絡をもらった時、なんて頭がいいのだ!と思いました。フィルムの終焉は描かれていますが、映画自体は続いていくということがテーマにもなっている。変わらず続いていくんです」と述べた。

また、本作には沢山の巨匠監督へのオマージュが散りばめられており、それは「映画作家への大きな大きなラブレター」という監督。勅使河原宏、小津安二郎、黒澤明の名前も出てくるが、そんな巨匠たちの作品を配給した松竹で本作も配給されることについて聞くと、「オーマイガー!本当に心から光栄に思い、ワクワクしています。松竹のロゴが出てくるとこれからすごいものが見られるんだ!とワクワクした学生時代を思い出しました」と語り、「涙が出るくらい嬉しいです。歴史が古く映画が始まった頃からあった松竹さんに公開してもらってとても幸せです」と感激しきり。

最後に「この作品はスターがいる作品ではありません。心で作った作品です。運良く世界中の方達に愛されています。ぜひ日本でも沢山の方に見ていただきたいです」と観客に向けてメッセージを送り、「あさってから日本に行きます!ぜひ直接皆さんとお話しできればいいなと思っています」と来日を楽しみにしていることを語っていた。

『エンドロールのつづき』は1月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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