二宮和也と小松菜奈が出演する『8番出口』が、第50回トロント国際映画祭と第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭に出品されることが決定。さらに、NEON社による北米での配給も決まった。
2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏が制作したゲームを原作とする本作は、【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進みながら【出口8】を目指し、ループする無限回廊から抜け出すというもの。
この度、第50回トロント国際映画祭【センターピース部門】への出品が正式に決定。『パラサイト 半地下の家族』や『Anora』などアカデミー賞作品を数々手掛ける、映画製作・配給会社「NEON(ネオン)」による北米配給も決定し、本格的に世界進出を果たす。
映画祭主催者は、『8番出口』の選出理由として「『8番出口』は唯一無二の視覚体験を提供してくれる作品です。意図的に繰り返されるゲームプレイに基づいて、これまでで最も優れたビデオゲームの映画化と言っても過言でもないでしょう。本作はその繰り返しを、驚くべき創作性で昇華させています」と絶賛。
さらに、「この反復的なデザインを生かすことで、本作は単調さを心理的な冒険へと変貌させます。欲望と不安が次第に真実の断片へと収束していく、無意識への降下の物語です。鋭い政治的、社会的な視点を持ちながら、本作は現代社会の無関心や、スマホ画面に麻痺して環境から切り離された世界で自らの責任に立ち向かう勇気を映し出しております。これはまさに、精神の冒険です」とコメントしている。

さらに、世界三大ファンタスティック映画祭の最高峰、第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭【コンペティション部門】にも出品が決定。
シッチェス・カタロニア国際映画祭ディレクターは、『8番出口』の選出理由として「本作は、新たな物語の道を開拓している映画です。ゲームからの影響を取り入れつつも、映画的な構成と独自のビジュアルアプローチに到達しています」とコメントし、注目度の高さが伺える。
『8番出口』は8月29日(金)より全国にて公開。



