横浜流星主演「べらぼう」。その第35話が9月14日に放送され、絵師としてだけでなく人間としても新たな道を歩み出した喜多川歌麿に「歌麿の柔らかい表情が好き」「幸せな日々が続きますように」などの反応が送られている。
本作は吉原から日本橋に進出、出版業で成功した“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の波乱なる人生を描く2025年の大河ドラマ。蔦屋重三郎＝蔦重を演じる横浜はじめ、自分なりの画風を確立させた喜多川歌麿に染谷将太。冷静で博学な蔦重の妻・ていに橋本愛。蔦重の“義兄”次郎兵衛に中村蒼。歌麿の師匠である妖怪画の名手・鳥山石燕に片岡鶴太郎。大田南畝＜四方赤良＞に桐谷健太。戯作者・北尾政演＜山東京伝＞に古川雄大。恋川春町＜倉橋格＞に岡山天音。朋誠堂喜三二＜平沢常富＞に尾美としのり。
一橋治済の嫡男で第十一代将軍の徳川家斉に城桧吏。「御三卿」のひとつ一橋徳川家の当主で家斉の父・一橋治済に生田斗真。定信からの要請で幕府の儒官になる柴野栗山に嶋田久作。“寛政の改革”を行う老中首座・松平定信に井上祐貴といった顔ぶれが出演。
※以下、ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
質素倹約を掲げる定信の政治を皮肉るべく出版された「文武二道万石通」。耕書堂には本を求める行列ができ大ヒットする。一方「文武二道万石通」を読んだ定信は、自分の政策が民衆に支持されていると勘違い、ますます改革に力を入れようとするが家斉が大奥の女中との間に子を作る。大事な務めを成したと話す家斉に対し、大奥に入り浸り勉学をおろそかにしていると苦言を呈する定信だが、家斉は「余は子作りに秀でておるし、そなたは学問や政に秀でておる。それぞれ務めればそれでよいではないか」と答える。
定信は、島津家から華美な能装束などを提供されるなどの支援を受け能に興じる治済へも、賄賂を固く禁じたのは知っているはず。示しがつかないと強く諫めるのだが、治済は「これでひとつ、よしなに」と“賄賂”として能面を渡そうとする。自分をバカにしているのかと怒りをあらわにする定信に視聴者からは「治済さまは田沼さまの世と定信さまの世だったら田沼さまの世の方が好きそう」「一橋的には定信ダルいけどまだ泳がせとくか～っての隠さない感じになってない？」「身の回りの強キャラの行動まで変えたい・変わらないと苛立ってしまうようだとちょっと生きづらくなると思う」などといった感想が寄せられる。
その一方、歌麿は洗濯屋のきよと再会する。耳が聞こえず話せないきよに心惹かれていく歌麿は、彼女を連れ蔦重のもとへ。そしてきよと所帯を持ちたいと口にする。言葉がないからきよが何を考えているかわからないが、表情や動作から何を考えてるのか考えるのが楽しい。それを絵に描くのも楽しいと話す歌麿は、かつて描けなかった“笑い絵”を描き蔦重に結婚資金として買って欲しいと告げる。
きよと出会ったことで、辛い過去の呪縛から解き放たれた歌麿には「これまでの憑き物が落ちたように感じるきよといる歌麿の柔らかい表情が好き」「憑き物が取れた様に、穏やかに、噛み締める様に、ちゃんとしてえんだと告げた。涙腺崩壊」「どうか二人の幸せな日々が続きますようにと願わずにはいられません」といった反応が送られている。
【第36話あらすじ】
定信は蔦重の出した新作の黄表紙に激怒し絶版を言い渡す。喜三二は筆を断つ決断をし春町は呼び出しにあう…。
「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」はNHK総合で毎週日曜20時～（再放送は翌週土曜13時5分～）、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
