10月6日(火)から開催される「第31回釜山国際映画祭」の出品作品が順次発表中。
「釜山国際映画祭」(BUSAN International Film Festival, BIFF)は、韓国・釜山で毎年秋に開催される、アジア最大級の規模を誇る国際映画祭。釜山シネマセンターをメイン会場とし、国内外の約300作品(ワールドプレミア約100作品)が上映され、来場者数は約20万人を記録している。
多様な視点やスタイルを持つ優れたアジア映画を幅広く紹介する、映画祭の中核を担うA Window on Asian Cinema(アジア映画の窓)部門。人気と芸術性を兼ね備えた新作や国際的評価の高い作品を上映する、映画祭を代表する部門の一つ、オープンシネマ部門。昨年新設され、最優秀作品賞、監督賞、審査員特別賞、主演男優/女優賞、芸術的貢献賞が与えられるコンペティションのメイン部門・釜山アワード部門などに日本作品が選出された。なお最優秀作品賞には、米アカデミー賞の国際長編映画部門への応募資格も与えられる注目部門だ。
正式出品の決定を受け、「『きみの瞳が問いかけている』では現地に伺うことが出来ず、今回20代最後、30代最初の大切な映画『汝、星のごとく』で伺えて嬉しく思います」(横浜流星)、「不器用だけど一生懸命生きている登場人物達の物語を、映画祭でも沢山の人達に観て頂けたら嬉しいです」(長澤まさみ)、「自分の主演作品がいつか映画祭に出品されることに憧れがあったので今回映画祭に参加できて嬉しいです」(道枝駿佑)などとコメントも到着。
正式出品作品
『殺人の門』(2027年2月19日公開)

田島(松下洸平)が困ったときにいつも手を差し伸べてくれる幼なじみで親友の倉持(山崎賢人)は、完璧で、人たらしで、誰もが惹かれる男だ。しかし、田島の人生が狂う瞬間、いつも必ずその影に倉持がいる。親友を助けては裏切る倉持の目的は何なのか――。東野圭吾の傑作にして最大の問題作を、山崎賢人と松下洸平の主演で完全映画化した、約30年に及ぶ男たちの歪んだ友情と殺意を描き出すミステリー作品。本作が出品されるのは、アジア映画の窓部門。今回が本作のワールドプレミアとなる。

『汝、星のごとく』(10月9日公開)

転校生・櫂(横浜流星)と島で育った暁海(広瀬すず)。家庭に恵まれず、わだかまりを抱える2人は、恋に落ちる。しかし、無情にも突き付けられるいくつもの岐路。大恋愛の末に、2人のくだした決断とは――。横浜流星と広瀬すずを主演に迎え、藤井道人監督が15年にわたる愛と選択を描く、小説を原作とした物語。今回、アジア映画の窓部門に正式出品された。海外上映は初めてであり、インターナショナルプレミアとなる。
『さとこはいつも』(9月18日公開)

中学3年生の聡子、映画配給会社で働く35歳の沙都子、子育てがひと段落した55歳の里子。年齢も境遇も異なる3人の「さとこ」が、それぞれの人生で起きる出来事や出会いをきっかけに、自分の物語を書き始める。有村架純、石田ひかり、姫野花春がトリプル主演を務め、吉田羊、オダギリジョー、筒井道隆らも出演。沖田修一監督・脚本によるオリジナル作品。コンペティション部門に選出され、インターナショナルプレミア上映も決定した。
『このごにおよんで愛など』(11月27日公開)

絵本作家の小島詩(長澤まさみ)と保険会社勤務の小島杜夫(柄本佑)は、結婚3年目の夫婦。しかし詩は、夫に隠れて不貞関係を続けている恋人がいた。それは、詩の担当編集者の倉持潤奈(石橋静河)。あるとき、「たとえば、3人で子どもを作るのはどうかな?」と自分勝手な提案をし――。長澤まさみ、柄本佑、石橋静河が織りなす、愛する人と共に生きることに迷い悩む、多様な愛の物語。釜山アワード部門に出品される。ワールドプレミアとなる公式上映が実施され、長澤、柄本、石橋、広瀬奈々子監督も参加予定。
『うるわしの宵の月』(10月23日公開)

容姿端麗、スマートな王子・滝口宵(安斉星来)、完璧なルックスを誇る高校一のイケメンで同じく王子と呼ばれる市村琥珀(道枝駿佑)。彼の強引なアプローチで2人は付き合うことになるが…。共に“王子”と呼ばれる男女が織りなす特別な初恋を描いた、やまもり三香の同名人気漫画の映画化。オープンシネマ部門に出品。
『日曜のあと』(11月20日公開)

不妊治療の末に子どもを授かった麻衣(黒木華)と洸一(橋本淳)は、旅先でのひとときを楽しむつもりだった。翌日には麻衣の叔母夫婦も合流し、妊娠を伝えようとしていたが――。コンペティション部門に出品。黒木と監督の加藤拓也が参加予定。

『薔薇の鎖』(12月11日公開)

目覚めると、手錠でつながれ、記憶を失っていたスーツの男とTシャツの女。そばには大破したパトカー、大金の入ったアタッシュケース、大量の麻薬が転がっていた。状況から、二人のうち一人は警察、もう一人は犯罪者とみられるが、果たして真相は――。丸山隆平(SUPER EIGHT)と沢尻エリカがW主演を務めるノンストップ疑心暗鬼サスペンス。監督・原案は佐藤佐吉、音楽と主題歌を斉藤和義が担当する。ミッドナイト・パッション部門に出品。

『シルバー・エクスプレス』(11月13日公開)

他者に恋愛感情を抱いたことがない智絵里(岡本ゆい)は、いつもどこか孤独で浮いている。ある日、自分と同じように恋愛感情を抱かない翔也(栗原颯人)と出会い意気投合。しかし2人には、決定的な違いが―――。恋愛感情や性的欲求を持たない智絵里の姿を通して、自分とは価値観やセクシャリティが異なる他者への想像力を持つことの困難と尊さを問いかける、短編『ジンジャー・ボーイ』が「第78回カンヌ国際映画祭」ラ・シネフ部門第3位入賞を果たした新鋭・田中未来監督の初長編映画。コンペティション部門に出品。

『ルックバック』(9月11日公開)

自信家な小学生・藤野は、学年新聞に4コマ漫画を連載し、クラスメートたちから絶賛された。ある日、学年新聞に掲載された不登校の同級生・京本の漫画を目にし、その圧倒的な画力に打ちのめされ、漫画を諦めてしまう。ところが卒業式の日、京本の家へ卒業証書を届けに行った藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知り、一緒に漫画を描き始める――。原作・藤本タツキ、監督&脚本&編集・是枝裕和のタッグとなる実写映画。「第83回ヴェネチア国際映画祭」コンペティション部門、「第51回トロント国際映画祭」スペシャル・プレゼンテーション部門も決定。本映画祭では、ガラ・プレゼンテーション部門に出品。
『はじまりのさよなら』(11月20日公開)

音楽とともに育った少年・樹太(大倉琉人)。美しい歌声を持つ彼は、変声期を迎えたことで自分の声だけでなく、これまで当たり前だった日常も少しずつ変わり始める。音楽を心の拠り所としてきた少年が、自分らしさとは何かを問いながら、一歩ずつ前へと歩み始める――。インディーズレーベル murffin discs設立20周年記念として放たれる初のオリジナル長編映画。「SUPER BEAVER」柳沢亮太が映画音楽を初担当、sumikaが主題歌を提供し、murffin discsを代表するアーティストたちが節目を彩る。出品部門は、アジアの革新的なインディペンデント映画を対象としたコンペティション部門のビジョン・アジア。
「第31回釜山国際映画祭」は10月6日(火)~15日(木)まで韓国・釜山にて開催。
※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」



