ミュージシャンが出演している映画はなぜ面白いのか? 上手さや安心感以上に彼らが醸し出す、何とも言えないあのワクワクするような感覚は何なのか? 先日より公開中の『アブラクサスの祭』も然り。そのメロディセンスはもちろん、独特のパフォーマンスで人気を博しているスネオヘアーが、まさかの剃髪を行い悩める僧侶の役を演じ、唯一無二の不思議な存在感をスクリーンから発している。そもそも「スネオヘアーが坊主」という時点で何かが矛盾しているような…。公開を前に本人を直撃した!
10年という歳月はどれくらいの重みを持っているのだろうか? ちょうど10年前、成宮寛貴はある舞台で俳優としての道を歩み始めた。その後、TV、映画と活躍の幅を広げ、いまにいたるのは周知の通りである。やはり、10年という時間は決して軽くない。先日公開された公開『ばかもの』は絲山秋子の同名小説の映画化作品。ある男女が求め合い、傷つけ合い、時に自らを傷つけ、そして再生し…という10年におよぶ愛を描いている。成宮さんは2人の愛の形を「純愛」と言う。このラブストーリーを通して成宮さんは何を感じ、何を表現したのか? 公開を前に話を聞いた。
主役が引き立つ理由は、主役自身の実力・人気・オーラはもちろん、脚本・監督などいろいろあるが、魅力的なバイプレイヤーがいるからこそというのも一理ある。10周年を迎える国民的ドラマ「相棒」にもそんな愛すべきサブキャラクターが数多く揃っている。鑑識課の米沢守や組織犯罪対策部の角田六郎、刑事部捜査一課の伊丹憲一や芹沢慶二たち──。そこで特命係の杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)にいつも事件解決を持っていかれてしまうが、実は熱血刑事! という伊丹役の川原和久と芹沢役の山中崇史に、新作の映画『相棒−劇場版II−』について話を聞いた!
クリスティーナ・アギレラ、シェールという音楽界におけるスターが、その圧倒的な歌声とパフォーマンスで魅せる映画『バーレスク』。だが、注目はこの2人だけにあらず。絶妙なスパイスを持ったサブキャラクターたちが確かな存在感と共に物語に、ステージに、緩急と彩りを与えてくれている。中でも注目は、海外ドラマファンにはおなじみのこの人、クリスティン・ベル。ドラマ「ヴェロニカ・マーズ」でタイトルロールを射止め日本でも多くの人の知るところとなり、その後も「HEROES/ヒーローズ」に出演。そしていま、最も熱い「ゴシップガール」ではナレーションを担当するなどその評価と人気はうなぎのぼり! そんな彼女が本作では、主人公のアリを目の敵にする先輩ダンサーとして底意地の悪い女の子を好演している。クリスティン自身、ビジュアルも含め今回の役柄をかなり楽しんだようで…。
ロシアの国民的な…いや、すでに日本でもその愛らしい容貌は十分におなじみと言えるだろう。大きな耳を持った不思議ないきものチェブラーシカが再びスクリーンに帰ってきた! しかも今回の映画版『チェブラーシカ』でメガホンを取ったのは日本人監督の中村誠。オリジナル作品への敬意を込めて製作された旧作のリメイクに、新たなキャラクターを加えた全く新たな物語。このほど、本作の公開を記念して中村監督と原作者のエドゥアルド・ウスペンスキーの対談が実現した。
女性なら誰しも若い頃の美しさをいつまでも保ちたいと願うもの。女優という職業であればなおのことだ。けれど、素敵な生き方をしているなと思う女優の多くは、たいていこう言うのだ——「年齢を重ねることが楽しい」と。小西真奈美もそのひとり。「30代になって気持ちが自由になったんですよね」と微笑むその表情は、確かに開放感があってキラキラと輝いている。また、32歳を迎えた2010年は、映画『猿ロック THE MOVIE』、『行きずりの街』、『シュアリー・サムデイ』が立て続けに公開となり、小西真奈美の名前はこれまで以上に広く知れ渡った。そして、新作の『相棒 -劇場版II-』が今年を締めくくる。10年間続いているこの人気シリーズの劇場版第2弾への参加は、彼女にどんな自由を与えてくれたのか──。
少しだけ気だるそうに、そして時折、辛辣で毒っぽさを含んだ言葉を交えつつ、映画について語る佐藤浩市の口調からは、映画という仕事への確かな愛情と情熱がひしひしと伝わってくる。つい先日、50歳の誕生日を迎えたばかりの彼の最新作『最後の忠臣蔵』が公開となった。佐藤さんが演じたのは、四十七士のひとりとして吉良邸討ち入りに参加しつつも、最後に同志たちと共に死ぬことを許されなかった寺坂吉右衛門。作品について、映画という仕事について、そして俳優人生について——佐藤浩市が、語りつくす。
台湾で記録的なヒットとなった『モンガに散る』がついに公開。主演のイーサン・ルアンとマーク・チャオがシネマカフェに向けて動画でメッセージを寄せてくれた。インタビューと併せてお届け!
映画『キック・アス』は同名のアメコミを基に、スーパーヒーローに憧れるが何の取り柄もパワーもない童貞のオタク男子高生と、10歳のあどけない美少女にして高度な訓練を受けた最強戦士“ヒットガール”の活躍を描き、全米では初登場1位を記録。プロデューサーにはブラッド・ピットも参加し、続編の製作も決定している話題作だ。本作をヒットに導いた立役者、天才子役と誉れ高い、女優クロエ・グレース・モレッツがこのほどインタビューに応じ、作品の舞台裏から私生活の顔までを語った。
革新的な映像世界が人々の注目を集める一方で、その物語に関しては多くの謎を抱えたまま、ついに公開を迎える『トロン:レガシー』。ハリウッドの新鋭ギャレット・ヘドランドが演じる主人公のサムが足を踏み入れた、コンピュータの中の別次元の世界で彼を助け、導く謎の美女・クオラを演じているのがオリヴィア・ワイルド。「The OC」そして「Dr.HOUSE」と海外ドラマで注目を浴び、来年には主演作の公開も控えるなどいま、まさにブレイク寸前のオリヴィア。作品について、自らについて語ってくれた。
圧倒的な歌唱力と際立った存在感で見る者を惹きつけてやまない歌姫クリスティーナ・アギレラ。全世界でのトータルセールスは3,000万枚を超え、グラミー賞では5部門を受賞。そんな彼女がついにスクリーンへ! ゴールデン・グローブ賞で作品賞にノミネートされた『バーレスク』において、魅惑のステージ、そしてドラマで“女優”として新たな魅力を余すところなく見せつけているクリスティーナ。映画公開を前に彼女が語ってくれた、その飽くなき情熱の真実とは——?
10代、特に高校生の時期というのはあれやこれやと思い悩むもの。恋や友情に始まり、将来、自我に至るまで答えの出ない問答を繰り返し…いや、10代どころかいい年になっても同じような悩みに振り回されるのでタチが悪いのだが…。映画『アブラクサスの祭』はまさに、若い頃からの懊悩(とウツ)を引きずった僧侶が“音楽”によってそれを取っ払おうとする姿がユーモアたっぷりに描かれる。芥川賞作家で自身も僧侶の玄侑宗久による同名小説を映画化した本作で、映画オリジナルの登場人物である高校生の隆太を演じているのは、「仮面ライダー」シリーズやミュージカル「テニスの王子様」などで注目を浴びる22歳の新鋭・村井良大(りょうた)。つい数年前まで10代だったとあって、さぞや村井さんの頭の中も悩みに満ち溢れているだろうと思いきや…。
よきパパにヤクザに刑事…と「ありとあらゆる」という言葉が決して大げさではないほど様々な役柄を演じてきた役所広司。現代劇のみならず、時代劇でも数多の時代の歴史上の人物を演じてきたが、不思議なことに「忠臣蔵」に関してはこれまでほとんど縁がなかったそう。以前、正月のドラマ(「大忠臣蔵」)で堀部安兵衛を演じたことがあったきり。そんな役所さんがついに映画で「忠臣蔵」に関わることになったが、今回の『最後の忠臣蔵』はただの「忠臣蔵」にあらず! 赤穂浪士の討ち入りからから16年もの歳月が過ぎたのちの、いわゆる“後日談”を描いたものなのだ。誰もが知っている事件の誰も知らなかった真相——役所さんはどのようにこの物語、役柄に向き合ったのか?