ニューヨーク州の最北部で、夫と息子2人とトレーラーハウスで暮らすレイ(メリッサ・レオ)は、もっと広い家を購入するための貯金を夫に持ち逃げされ、パニックに陥る。支払期日のクリスマスまでにお金を稼ぐべく、レイはモホーク族インディアンの女、ライラ(ミスティ・アップハム)と手を結ぶ。2人が始めたビジネスとは、中国やパキスタンからの移民をカナダ側で車のトランクに乗せ、冬の寒さで凍りついたセント・ローレンス川を駆け抜け、アメリカへ不法入国させるというもの。ビジネスは順調にすすみ、レイが新居を買うために必要なお金はすぐに溜まりそうな勢いだった。だが、最後と誓った国境越えの仕事で、事態は最悪な方向に転ぶ…。2008年サンダンス映画祭ドラマ部門グランプリ作品。アメリカへの不法入国を企む2人のシングルマザーの姿を描く。
コートニー・ハント
アカデミー賞各賞が決定しました。やはり、『英国王のスピーチ』は堅かったですね。主要4部門を、さらりと獲ってしまいました。個人的には、「ナタリー・ポートマンが獲ってよかったな」、「やっぱり『ブラック・スワン』は好き嫌いが激しいのかな」というのが感想。まだ、アカデミー賞ノミネート作品を観ていない映画ファンの方々は、今後どんな感想を持つのでしょうか。
ミニシアターの雄として、数々の名作を上映し映画ファンに愛されてきた東京・渋谷のシネマライズが、新たな試みとしてビデオオンデマンド(VOD)に着手。4月より、当劇場で上映中の作品や過去の名作を各家庭に配信するサービス「RISE オンデマンド」をスタートさせた。さらに、この「RISE オンデマンド」の浸透企画として、シネマライズにて上映された、過去のヒット作品を期間限定で再び上映する「名画座ライズ」が4月10日(土)から開催される。
先日、このコラムでもご紹介しましたが、ゴールデン・グローブ賞の発表が終わると、いよいよ気になってくるのがアカデミー賞のゆくえですよね。今年は、どんな物語が待っているのでしょうか。
1本目のオススメは、ほろ苦く甘酸っぱいラブストーリー『(500)日のサマー』。「自分の愛する相手が自分を愛していることほど幸せなことはない」。そんな恋愛の真理を胸きゅんタッチで教えてくれる珠玉の一作だ。
アカデミー賞授賞式を翌日に控えた21日、独立系映画を対象としたインディペンデント・スピリット・アワードの第24回授賞式がサンタモニカ・ピアーで開催され、オスカー候補にもなっている『レスラー』が作品賞、主演男優賞、撮影賞の3部門を受賞した。
ようやく公式に候補が発表されました! みんながオスカーのゆくえについて話しています。オスカーはゴールデン・グローブ賞の結果に準じるのか? 世論が支持する『スラムドッグ$ミリオネア』は運命の夜を席巻するのでしょうか? 興味深いところですが、今回のノミネート発表の段階では『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が作品賞、監督賞、脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演女優賞などの主要部門を含む13部門にノミネートされ、リードしています。主演のブラッド・ピットはこれで2回目のオスカーノミネートとなりました。1回目は1995年の『12モンキーズ』でしたが、このときは『ユージュアル・サスペクツ』のケヴィン・スペイシーの手に栄冠が渡りました。今回は、パートナーのアンジェリーナ・ジョリーと揃ってのノミネート。ゴールデン・グローブでも揃って候補に名の挙がった2人でしたが、惜しくもトロフィーを手にすることは出来ませんでした。果たしてアカデミー賞では彼らの望みが叶うのか? 間違いなくこの夜のハイライトとなることでしょう。