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【シネマモード】ドレス姿で受賞者がわかる!? オスカー・ファッション

アカデミー賞各賞が決定しました。やはり、『英国王のスピーチ』は堅かったですね。主要4部門を、さらりと獲ってしまいました。個人的には、「ナタリー・ポートマンが獲ってよかったな」、「やっぱり『ブラック・スワン』は好き嫌いが激しいのかな」というのが感想。まだ、アカデミー賞ノミネート作品を観ていない映画ファンの方々は、今後どんな感想を持つのでしょうか。

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ミラ・クニス - Darren Decker / (C) A.M.P.A.S.
ミラ・クニス - Darren Decker / (C) A.M.P.A.S.
  • ミラ・クニス - Darren Decker / (C) A.M.P.A.S.
  • メリッサ・レオ - Darren Decker / (C) A.M.P.A.S.
  • ナタリー・ポートマン -  Ivan Vejar / (C) A.M.P.A.S.
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アカデミー賞各賞が決定しました。やはり、『英国王のスピーチ』は堅かったですね。主要4部門を、さらりと獲ってしまいました。個人的には、「ナタリー・ポートマンが獲ってよかったな」、「やっぱり『ブラック・スワン』は好き嫌いが激しいのかな」というのが感想。まだ、アカデミー賞ノミネート作品を観ていない映画ファンの方々は、今後どんな感想を持つのでしょうか。

さて、受賞者たちの話はさておき、ここでは恒例のファッション・チェックをしていきましょう。敏腕スタイリストたちの活躍により、年々、オスカーのファッションは洗練されてきていて、かつてのように、多くの俳優たちが“ワースト・ドレッサー”に名を連ねることもなくなりました。演技している姿よりも、本人の方が素敵。やはり、そう言われたいはずですしね。でも、話題としては、少し不思議な姿をしているセレブの方が、盛り上がるのですけれど。

それにしても、受賞者たちというのは、“獲りそうな雰囲気”というのを、受賞前から醸し出しているものですね。有力と言われても、受賞してみるまでは分からないのが賞というもの。演技を評価し、アカデミーの好み、受賞者の傾向、社会背景などを考えながら、毎年いろいろな人がオスカーの行方を予想するのですが、そんなことはさて置き、今回、その姿を見た途端に「これは獲るな」と確信したのが、メリッサ・レオとナタリー・ポートマンでした。

メリッサ(右上)は、白い総レース×ゴールドのフルレングスドレス。胸元に深く切れ込みが入り、前スリットもかなりしっかりと入ったもので、どう見ても堂々たる淑女。その風格で、他の候補者を圧倒しているように見えました。彼女は2度目のオスカーノミネートですが、いずれの役もいわゆる社会の底辺にいる白人女性の役。前回の『フローズン・リバー』では生活に困り、犯罪に手を染める女性で、今回の『ザ・ファイター』では、ボクサー兄弟のヒステリックな母親を演じていました。いずれも、授賞式に登場した彼女とは別世界に住む人々。スクリーンのあの人が、本当にこの人なの? と目を疑うほどの変身ぶりでした。その変身ぶりは、前回の授賞式でも見てはいましたが、今回はケタが違いました。すでに授賞式経験者だからなのかもしれませんが。単にキラキラしているというのとは違う。勝者のオーラとでも言いましょうか、どこかがほかの美女たちと違うのです。本人も、結果を知らないはずなのに不思議ですね。でも、授賞式でうっかり“Fワード”を言ってしまうあたりに、ひと味違うレディぶりが伺えて面白かったです。

もうひとつの例は、ナタリー・ポートマン。どちらかと言えば、地味にさえ思えるパープルのドレスを選んだ彼女。オフショルダーで肌を見せたデザイン、胸元にあしらわれたビジューやたっぷりとしたドレープ、フルレングスの丈がフォーマルな雰囲気を醸し出していますが、上半身だけ見る限りでは、ちょっとしたおしゃれ着としていけそうなほど、ドレス自体に肩の力の抜けた雰囲気がありました。ところが、彼女の姿を見てすぐに受賞の予感が。『ブラック・スワン』で出会った振付師との第一子を懐妊したことで、すでに“大賞受賞”級の喜びがあったわけですから、勝者の風格があったのも当然なのでしょうか。ライバルにアネット・ベニング(スパンコールたっぷりのドレスを着用)、ニコール・キッドマン(白い肌×白いドレスで決めたおしゃれ番長)がいたにも関わらずですから、やはり気のせいではないでしょう。それにしても、妊婦さんというのは、ことのほか美しいですね。個人的には、レッドカーペットに映える色の方が良かったし、パープル以外に彼女の肌により似合う色があったと思うのですが、この際、最上級のおめでた続きで、ドレスの色のことなど、どうでも良さそうです。

そういえば、かつてグウィネス・パルトローやケイト・ブランシェット、サンドラ・ブロックが受賞したときも、そんな予感を覚えましたから、まんざら、単なる偶然というわけでもなさそうです。さて、来年はドレス姿からの受賞予想はどうなるでしょうか。

授賞式には、数々の美男美女が登場しましたが、やはりこういう華やかな場では男性はあくまでも引き立て役。女性の私ですら、女優ばかりに目が行きます。ホストであるアン・ハサウェイのお色直しの回数の多さも驚きでしたし、次々に登場するプレゼンターのばっちり決まった姿も眼福でした。ヒラリー・スワンク、ケイト・ブランシェット、スカーレット・ヨハンソン、リース・ウィザースプーン…。

そんな中で、お気に入りを見つけました。それは、ミラ・クニスのファッション。『ブラック・スワン』で官能的な演技を見せた彼女ですが、グラマラスなイメージを保持しつつ、エレガントにラベンダーカラーのドレスを着こなしていました。他の誰よりも、モード感たっぷり。ちょっとランジェリーを思わせるデリケートなレース使いと、美しいドレープのドレスは、女優ならではのアイテムでした。同じパープル系でも、共演者のナタリーの選んだ色と比べると、格段に洗練された雰囲気が。おバカTVコメディ「アシュトン・カッチャーの70'sショー」への出演(個人的には好きですけれど)や、マコーレー・カルキンとの長いお付き合いは、すでに過去のもの…。「アシュトン・カッチャーの70'sショー」でのジャッキー役が嘘のように、いまは妖艶な27歳に。妖艶な美貌のみならず、そのファッションセンスでも注目を集めていますが、今後は、女優としてもトレンドセッターとしても、磨きがかかっていくことでしょう。

来年は、どんな顔ぶれが登場し、どんなファッションを披露してくれるのか、早くも楽しみです!



特集 2011アカデミー賞
http://blog.cinemacafe.net/special/110201/index.html

Ivan Vejar / © A.M.P.A.S.
Darren Decker / © A.M.P.A.S.
《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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