津波で一度死にかけ、呼吸停止中に“見た”不思議な光景が心を離れない女性ジャーナリスト・マリー、かつて霊能力者として活躍したものの、死者との対話に疲れ、いまは工場で働く男・ジョージ、双子の兄を事故で亡くし、もう一度彼と話がしたいと霊能者を訪ね歩く弟・マーカス。“死”に直面した3人の人生が少しずつ交錯し始め、何かが起きようとしていた――。
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日本では高倉健の6年ぶりの映画主演が話題を呼んだが、ハリウッドでも大物の復活劇に注目が集まっている。2008年に監督・主演した『グラン・トリノ』をもって俳優業は引退したと言われていたクリント・イーストウッドが、野球を題材にした新作映画でカムバックするかもしれない。
日本にいる読者のみなさんへ、この度の大地震や津波、原発の災害に対する日本のみなさんの対応は素晴らしいものだと感じています。現在、みなさんが置かれている不安で悲しい状況に対して、これほどの強さと品格をもって受け止められる国は、世界中どこを探しても日本しかないでしょう。改めて、第二の故郷である日本を誇りに思います。私事ですが、仙台は私が日本に引っ越してきて初めて住んだ街です。5歳から8歳まで仙台で過ごし、私はこの街を“地元”と呼んでいました。だから、ニュースで現地の悲惨な状況を見たときはショックを隠しきれませんでした。しかし、いまはこの危機を乗り越えようとしている日本の方々の姿に感服しています。私だけではなくアメリカ中の人々が、日本人のたくましさに驚くと共に、とても感心しています。
ヒロインが津波に被災するシーンがあることを理由に日本で上映中止となったクリント・イーストウッド監督の『ヒア アフター』だが、「Los Angeles Times」紙によると、アメリカのワーナー・ブラザーズ エンタテインメントグループ社は15日、全米で発売になった同作のDVDおよびブルーレイの収益の一部を日本赤十字社に寄付すると発表した。
ジュード・ロウが出演するスティーヴン・ソダーバーグ監督の新作『Contagion』(原題)の撮影が2月中旬、サンフランシスコで行われた。
毎回、全く異なるテーマ、作風の作品を世に送り出しつつ、そのいずれも「これぞイーストウッド!」と唸りたくなるような独自の世界観を見せるクリント・イーストウッド。彼は最新作『ヒア アフター』のテーマを「愛、喪失、そういったものに人がどう対処するかということ」と明かす。“ヒア アフター(=死後の世界)”の存在から、逝ってしまった人々、そして己の生に向き合う登場人物たちの姿を通じて80歳の彼は何を感じたのか?
今月19日(土)から『ヒアアフター』が日本公開になるクリント・イーストウッドだが、現在早くも次回作を撮影中。レオナルド・ディカプリオが主演を務める、米連邦捜査局(FBI)の初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーの伝記映画『J.Edgar』(原題)だ。
ハリウッドの最高の演出家のひとり、クリント・イーストウッドと俳優として充実のときを迎えているマット・デイモン。『インビクタス/負けざる者たち』に続いて2人がタッグを組んだ『ヒア アフター』は死後の世界をテーマにしつつ、ここで描かれる物語、人々の姿は観る者に“死”ではなく“生”をそして希望を与えてくれる。マットが演じたのはかつて、霊能力者として活躍するも、死者と対話できるという自身の能力に疲れ、いまは静かに暮らすジョージ。決してアクティブではない、内なる思いを胸に秘めたこの男を彼はどのように演じたのか——?
昨年10月に全米で公開され、批評家から絶賛の声が上がっているヒューマンドラマ『ヒア アフター』。製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグ、監督にクリント・イーストウッドというハリウッドを代表する巨匠2人による本作の予告編が到着すると共に、2人のタッグの経緯が明らかに!