民主党の院内総務として精力的に活動していたリンドン・B・ジョンソンだったが、1960年の大統領予備選挙で党の大統領候補に選出されたのは若きライバル、上院議員のジョン・F・ケネディだった。ケネディの副大統領候補になることに同意したジョンソンだったが、当選してすぐに副大統領の執務が国政の蚊帳の外に置かれていることに気付く。1963年11月22日、ケネディが暗殺され、ジョンソンは第36代アメリカ大統領に就任することとなった。国民がケネディの死を嘆くなか、ジョンソンはケネディの遺志を尊重して公民権法を支持。すると長い間敵対していた司法長官のロバート・F・ケネディや、師弟関係にあるジョージア州の上院議員リチャード・ラッセルと争うことになる――。
ロブ・ライナー