城南工業野球部監督・小渕隆は、陽に焼けた赤い顔と鬼のような熱血指導で、かつては「赤鬼」と呼ばれていた。その厳しさで、甲子園出場一歩手前までいきながらも、夢は一度として叶わぬまま、10年の月日が流れた。いまでは野球への情熱は随分と衰え、身体のあちこちにガタもきている50代の疲れた中年だ。ある日、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之<愛称ゴルゴ>と偶然再会。ゴルゴは非凡な野球センスがありながら、堪え性のない性格ゆえに努力もせず、途中で挫折し、高校を中退した生徒だったが、20代半ばを越え、妻・雪乃と息子・集と幸せな家庭を築き、立派な大人に変貌していた。そのゴルゴが末期がんで余命半年であることを知らされる。赤鬼はゴルゴのために、かつて彼が挑むはずだった甲子園出場を賭けた決勝戦の再現試合を企画する。10年という歳月を経て、それぞれの秘めた思いを胸に、ゴルゴにとって最後の試合が行われるのであった――。
兼重淳
『泣くな赤鬼』に出演する柳楽優弥と川栄李奈のキャスティングについて、兼重淳監督が明かすコメントが到着した。
映画『泣くな赤鬼』の完成披露試写会が5月21日(火)、新宿バルト9にて行われ、堤さんのほか、共演の柳楽優弥、川栄李奈、竜星涼、兼重淳監督が舞台挨拶に登場した。
映画『泣くな赤鬼』から、余命わずかな元教え子・柳楽優弥のために、“赤鬼先生”・堤真一がある行動を起こす感涙必至の本予告が公開。
『泣くな赤鬼』の感動シーンが詰まった特報映像とポスタービジュアルが到着。併せて、主題歌が竹原ピストルの書き下ろし楽曲に決定した。
『泣くな赤鬼』の公開日が、6月14日(金)に決定。併せて、麻生祐未、キムラ緑子、竜星涼が出演していることが分かった。
「とんび」「流星ワゴン」など多数の著書が映像化される、ベストセラー作家・重松清による、“特に教師濃度の高い作品集”とされる、短編集「せんせい。」に収録の「泣くな赤鬼」が、堤真一、柳楽優弥、川栄李奈によって映画化することが明らかとなった。