その男は胸元に蝶の刺青を入れていることから「パピヨン」と呼ばれていた。彼は金庫破りの天才だったが、ある日、身に覚えのない殺人の罪を着せられ、終身刑の判決を受けてしまう。彼が送り込まれた先は周囲を海に囲まれた絶海の孤島、南米ギアナのデビルズ島。この刑務所では過酷な強制労働が科せられ、横暴な看守たちによって囚人たちは人権をはく奪され、ゴミのように扱われていた。やがてパピヨンは脱獄を決意。そのためには、ボートや食料を入手するための多額の資金が必要だった。 そこでパピヨンは偽造紙幣で逮捕された男ドガに目をつけ、彼の身を守ることと引き換えに逃亡費用を稼ごうとするが、やがて2人は奇妙な絆で結ばれてゆく…。
マイケル・ノアー