若くして天涯孤独になった音楽プロデューサーのKと交通事故で家族を亡くした作詞家のクリームは、高校1年生のとき学校のグラウンドで運命的な出会いをした。身寄りのない2人はやがて一緒に生活するようになり、互いに恋心を胸に秘めながらこの世でかけがえのないパートナーとして時を重ねていた。だが、Kは頑なにクリームに気持ちを伝えずにいた。自身の白血病が悪化し始めていたからだ。余命僅かだと知ったKは、自分がいなくなってもクリームが幸せに生きていけるよう別の男性に彼女を託すことにした。クリームの結婚を無事に見届け、目的は果たされたかに思えた――が、そこには思いがけないもう1つの“物語”があった…
ギャビン・リン