高度成長にわく1965年。受験勉強のため、東京から祖母の家がある片田舎に帰ってきた中学生の則夫は、ふとしたきっかけで、山から山へ漂泊の旅を続けるサンカの家族と出会う。一方的な価値観を押し付けられ、生きづらさを抱えていた則夫は、既成概念に縛られず自然と共生している彼らの姿に魅せられていく…。
笹谷遼平