深い森の奥にある、重度障がい者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には作家を目指す陽子や、絵の好きな青年さとくんらがいた。そしてもうひとつの出会いーー洋子と生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。しかしこの職場は決して楽園ではない。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。そして、その日はついにやってくる――。 実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の「月」を映画化。
石井裕也
石井裕也
「第33回 日本映画批評家大賞」授賞式が5月22日(水)に開催され、東出昌大が主演男優賞(『Winny』)、筒井真理子(『波紋』)が主演女優賞、磯村勇斗(『月』)が助演男優賞、新垣結衣(『正欲』)が助演女優賞を受賞し、喜びの声を語った。
『月』の磯村勇斗が、第47回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。磯村さんは第45回新人俳優賞以来の受賞となったが、受賞スピーチでは曇りのない眼差しで「スクリーンで生きていきたい」と語っていた。
「第78回毎日映画コンクール」の受賞結果が発表され、阪本順治監督・黒木華主演の『せかいのおきく』が日本映画大賞など最多3冠。男優主演賞には『エゴイスト』の鈴木亮平、女優主演賞には『市子』の杉咲花が選ばれた。
国内で最も権威と実績、歴史を持つ映画賞「第78回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が発表。
第48回報知映画賞の各賞が決定。『ヴィレッジ』『春に散る』の演技が評価された横浜流星が、主演男優賞を初受賞。主演女優賞は『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』の演技が評価された綾瀬はるかが初受賞。
杉咲花が痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも“生き抜くこと”を諦めなかった女性を演じる、主演最新映画『市子』、さらに『月』『正欲』と第28回釜山国際映画祭や第36回東京国際映画祭で話題を呼んだ3作品
「第48回報知映画賞」のノミネートが発表された。
宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョーらキャスト4名と石井裕也監督が、映画『月』の公開記念舞台挨拶に登壇
映画『月』の主演・宮沢りえと石井裕也監督が10月4日、第28回釜山国際映画祭のオープニングイベントに参加。
主演に宮沢りえ、共演にオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみを迎えた石井裕也監督・脚本の映画『月』。10月4日より開催予定の第28回釜山国際映画祭ジソク部門(Jiseok部門)への出品も決定した本作から、衝撃の予告編映像が解禁された。
実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸原作の小説を宮沢りえ主演、石井裕也監督の映画『月』が、10月4日より開催予定の第28回釜山国際映画祭コンペティション部門に出品決定。映画祭プログラム・ディレクターから選出のコメントが到着した。
宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督による映画『月』から、それぞれのキャラクターがうかがえ、壮大なドラマを予感させる場面写真が解禁された。
実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の小説を宮沢りえ主演『月』から、特報映像と4種のティザービジュアルとともに、宮沢さん、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみのコメントが到着。
主演に宮沢りえ、共演にはオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみを迎え、辺見庸の小説「月」を石井裕也監督が映画化。『新聞記者』『空白』『ヴィレッジ』などを世に送り出してきたスターサンズ、故・河村光庸が企画・エグゼクティブプロデューサーを務めた。