認知症を患う母が気がかりだったミュージシャンのアルスは、思い切って兄から母を引き取り、母の故郷の内モンゴルで一緒に暮らし始めた。そして、母の記憶を辿るように、広大で荒涼とした草原をふたりで旅を続ける。遥か彼方まで広がる草原、季節ごとのゲル(天幕)の移動や、天地に感謝を捧げる祈りの作法、生と死が隣り合わせのようで、思わず見入ってしまう…
チャオ・スーシュエ