昭和19年秋、圧倒的に不利な戦況の日本軍は、少ない戦力の中で敵と戦う最後の手段として、戦闘機に250キロの爆弾を搭載して敵艦に体当たりする「特別攻撃隊」を編成する。やがて、鹿児島県の知覧飛行場も陸軍の特攻基地となる。軍指定の富屋食堂の鳥濱トメ(岸惠子)は、二度と帰らない彼らを引き止めることもできず、複雑な想いを胸に秘め、母親代わりとして慈愛の心で見守り続けていく…。石原慎太郎が製作総指揮・脚本を担当した話題作。
新城卓
先ごろ都民の圧倒的支持を受け、見事再選を果たした石原都知事。多忙を極める石原氏が、自ら脚本を執筆し、製作総指揮を務め上げた本作『俺は、君のためにこそ死ににいく』がいよいよ公開される。特攻隊として短い命を大空に散らした青年たち。そんな彼らを温かく実母のように見守り続けた1人の女性——鳥濱トメ。この実在した女性を物語の主軸に置き、数人の特攻兵たちのそれぞれの生き様を、美しくも残酷に描く本作は、決して単なる“美談”ではない。
“特攻の母”として知られる鳥濱トメさんの視点から、若き特攻隊員の熱く悲しい青春が辿った真実のエピソードを描いた戦争群像劇『俺は、君のためにこそ死ににいく』。石原都知事による脚本、製作総指揮としても話題の本作の完成披露試写会が4月24日(火)に行われ、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、岸惠子を始め、多部未華子、中越典子、勝野雅奈恵ら共演陣と石原慎太郎、新城卓監督による舞台挨拶が行われた。
作家としても活躍している現東京都知事の石原慎太郎が脚本・製作総指揮を担当した『俺は、君のための死ににいく』が完成。3月4日(金)に石原都知事、岸惠子、徳重聡、窪塚洋介、新城卓監督らによる『俺は、君のためにこそ死ににいく』を成功させる会が開かれた。