19世紀末、ハプスブルグ帝国の都・ウィーン。大掛かりな奇術が一世を風靡する中、アイゼンハイム(エドワード・ノートン)という幻影師が絶大な人気を誇っていた。ある日、彼は舞台の上で幼なじみのソフィ(ジェシカ・ビール)と再会する。皇太子の許嫁として注目を集める彼女だったが、その後ほどなく皇太子邸の近くで謎の死を遂げてしまう。謀殺のうわさが立つ中、アイゼンハイムは最高傑作となるイリュージョンを発表する。満場の観衆の前で、彼はなんとソフィの幻影を蘇らせるのだが…。ピューリッツァー賞作家スティーヴン・ミルハウザーの傑作小説を原作に、『クラッシュ』、『サイドウェイ』の製作陣が仕掛ける、至極の愛の魔術ストーリー。第79回アカデミー賞撮影賞にノミネートされた。
ニール・バーガー