【カンヌ映画祭レポートvol.26】観逃すわけにはいかない! 重厚で見事な1本
今日は朝の試写を観逃すわけにはいかない日。朝イチの試写はコンペティション部門出品の『潜水服は蝶の夢を見る』(アスミック配給)でーす。はい、今日のカンヌもこんなに晴れ! あ、暑い!
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なんで観逃すわけにいかないか、というと、この作品の試写は今日1回しかないからなの。いえ、厳密に言うと23日に追加試写があるにはあるんだけどね。でも、どーしても観なきゃダメな理由が2つあるのよ〜。ひとつは、あたしがだーい好きな『夜になるまえに』の監督、ジュリアン・シュナーベルの新作だから。『夜になるまえに』は、ジョニー・デップが女装の囚人を演じたことでも有名よね。ジュリアン・シュナーベルは『バスキア』と『夜になるまえに』の2作で実在した人物の伝記を撮って評価を得たんだけど、このジャンルに関しては定評ある人。そんな彼が選んだ新作は、脳溢血で倒れて全身麻痺になってしまったファッション誌「ELLE」の元・編集長ジャン・ドミニクを主人公にしたドラマなの。作品について詳しくはシネマカフェで紹介されているから参考にしてね。で、もうひとつの理由は、その監督に今日インタビューが決まってたから(そりゃはずせないってば)。
ってことで、会期後半になりさすがにバテ始めた体にムチ打って観て参りましたわ。
んま〜、予想通りといいましょうか、重厚で響く作品。左目のまぶたしか動かなくなった主人公をどう描くのかと思ったら、彼の視線、視野で物語が進行していくのよ。真実味があるし、意識も記憶も鮮明なのに言葉を発せない苦しみを見事に描ききってたわ。すごいわね〜、シュナーベル。
ってことで、インタビューの模様はまた後ほどね!
cinemacafe.net WORLD TOUR 第60回カンヌ映画祭レポートはこちら!
http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2007/
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