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新生“スーパーマン”ヘンリー・カビルの素顔は…「マン・オブ・ハート」?

彫りの深い顔立ちにシャツからのぞく分厚い胸板と丸太のような二の腕。「ギリシャ彫刻のような」という形容がこれほど似合う男もほかにいないだろう。「実は撮影の期間中はもっと筋肉の量もあったし…

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『マン・オブ・スティール』ヘンリー・カビル/Photo:Naoki Kurozu
『マン・オブ・スティール』ヘンリー・カビル/Photo:Naoki Kurozu
  • 『マン・オブ・スティール』ヘンリー・カビル/Photo:Naoki Kurozu
  • 『マン・オブ・スティール』 -(C) 2012 Warner Bros. All Rights Reserved.
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  • 『マン・オブ・スティール』 -(C) 2012 Warner Bros. All Rights Reserved.
  • 『マン・オブ・スティール』ヘンリー・カビル/Photo:Naoki Kurozu
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彫りの深い顔立ちにシャツからのぞく分厚い胸板と丸太のような二の腕。「ギリシャ彫刻のような」という形容がこれほど似合う男もほかにいないだろう。「実は撮影の期間中はもっと筋肉の量もあったし、体ももっと大きかったんだよ」と明かすのはヘンリー・カビル。『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーランを製作総指揮、『300[スリーハンドレッド]』のザック・スナイダーを監督に迎え、あの“スーパーマン”の新たな物語として期待と注目を集める『マン・オブ・スティール』(8月30日公開)で主役を務めている。物語の全貌に関してはいまだベールに包まれたままだが、この夏の日本公開を前にひと足早く来日した彼が、その一端について明かしてくれた。

ウディ・アレン監督の『人生万歳!』、ギリシャ神話を題材にした『インモータルズ 神々の戦い』などに出演してきたヘンリーだが、今回の『マン・オブ・スティール』はキャリア最大規模の作品となる。実は、過去には『007』のジェームズ・ボンド役をダニエル・クレイグらと最後まで争いながらも「若すぎる」ということで逃し、さらに『トワイライト』シリーズでは、原作者のお墨付きを得ながらも今度は「年齢が高すぎる」という理由で美しきヴァンパイア・カレン役をロバート・パティンソンに譲るという苦い経験を味わってきた。

英国の最大のヒーロー役を逃した男が、アメリカが生んだヒーローの中のヒーローの役を勝ちとるとは、何とも不思議な巡り合せだが、同時に彼には「初めてアメリカ人以外でスーパーマンを演じる男」という枕詞がついて回ることになった。「英国人の僕がこの役を演じることに関して、いろんな意見があることは承知してるし、スーパーマンがアメリカのアイコンとも言える象徴的な存在であることも理解しているよ」。柔らかな笑みを崩すことなくヘンリーは続ける。

「でも俳優という仕事の素晴らしいところは、いろんなキャラクターになりきることができるということだと思うんだ。キャラクターがどこの出身であっても、そして僕がどこの生まれであろうと、その人物の歩んできた人生を理解して役になりきるわけだからね。これだけ有名なキャラクターを演じる素晴らしい機会だとも受け止めたよ。それに、彼(=スーパーマン)はアメリカ育ちだけど、生まれは惑星・クリプトンだしね(笑)。そういう意味で国籍は関係ないと思ったし、楽しんで演じられたよ」。

取材の時点では29歳だが、このインタビューの掲載される5月の上旬には節目の30歳を迎える。「でも、まだ公開されてないから、少しぐらい酔っ払っても大丈夫だろうし、盛大に祝いたいね(笑)」とおどけていたが、本作が公開されることによる、自らを取り巻く環境の来たるべき“変化”を冷静に見据えている。

「まずは映画が期待通りの成功を収めることを祈ってるよ。これだけの大作だから、どうなるのかワクワクしているし、僕の世界が変わることもある程度は覚悟してる。でも、それ自体を悪い事だとは思っていないんだ。大変なところは流れに身を任せつつ、同時に素晴らしいこともたくさんあると思う。楽しみつつ、人生がより深く豊かになっていくんじゃないかと思ってるよ」。

“マン・オブ・スティール(鋼の男)”を演じたが、素顔の自身は「マン・オブ・ハート(心の男)」だと言う。

「心の繋がり――支えてくれる家族や友人を何より大切にしているんだ。それから、仕事の上では与えられた任務に対して、絶対に諦めないし、どんな困難をも乗り越える強いハートを持っているよ。もちろん、それが可能なのはやっぱり愛する家族のサポートがあるからというところに戻るんだけどね」。

それでは、まもなく完成が待たれる映画の中身について。彼自身もまだ完成した作品を観たわけではなく、またいまの段階で話せることも限られているのは承知しているが、ずばり過去の『スーパーマン』との違い、そしてヘンリー自身が驚きを感じた部分は?

「最初に脚本を読んだときも、そして完成した映像の一部を観たときも感じたのは、ストーリーの語り口における“知性”かな。決してスーパーマンありきの映画ではないんだ。この地球上に現れた超人的な能力を持った人物の運命、彼が周囲に与える影響や、彼の能力に気づいた周囲がどんな反応を示すのか? そういったことが非常に人間的でエモーショナルな物語として描かれているよ。観ている人がその世界に入り込んだような体験をしてもらえると思うし、それはこれまでのヒーロー映画にはなかった感覚だと思うよ」。

バットマンという、これまたアメリカを代表するヒーローの物語を誰もが予想しなかった別次元の作品に仕上げたノーランと、『300』『ウォッチメン』など実写映画でありながらも非現実的なビジュアルを作り上げてきたスナイダー監督。希代のクリエイターの世界のがどのような形で融合しているのか気になるところだが…。

「一つ言えるのは、この映画は『まさにザック映画だ!』ということ。もちろん、ノーランも作品の設計段階から関わっているし、作品の“頭脳”はノーランだと言える。一方で脚本、そして語り口という点に関しては間違いなくザックのものだ。これまで僕たちが観てきたザック・スナイダーの作品のビジュアルは“ハイパー・リアリズム”とも呼べるようなものだったけど、今回に限ってはそれともまた少し違っていて、現実的な世界や宇宙に根差しているんだ。それでもビジュアルの“パンチ”はしっかりと利いているよ!」。

想像が及ばないながらも、言葉による説明を聞いただけでもワクワクさせられる世界。その中でヘンリー・カビルがどのような躍動を見せているのか? 期待して待ちたい。
《photo / text:Naoki Kurozu》

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