フー・ビンが最初に魅力を感じたのは、『おくりびと』でアカデミー賞を受賞した中沢敏明プロデューサーの作品だったからだそう。「俳優の夢は、非常に名声のあるプロデューサーや製作チームと仕事をすることでもあります」と語っている。一方で、その中沢プロデューサーは、「ヨーロッパのファッション界でもまれた根性たるや、半端ではなかった。演技に対する意識も高い。二枚目が演じる二枚目半のトラック野郎は、面白くて、やっぱりカッコいい」とフー・ビンを絶賛するコメントを寄せた。全編にわたってトラックの中で進む物語、日本語のセリフなど、挑戦続きの撮影の中で、フー・ビンにとって一番の“難関”はやはり、独特の演技力と存在感を持つ竹中さんとのコンビネーションだったよう。「最も難しかったのは、竹中さんのリズムに合わせることです。彼は素晴らしい俳優で、撮影中、即興で新しい発想を生み出していました。彼の独創性に合わせる必要がありました」。掛け合いのテンポや間が面白さを左右するコメディ作品での共演は、「素晴らしい経験であり、俳優として確実に磨かれました」と手応えを感じているようだ。本作は、この秋公開の4作品をネットで同時配信する「1000taku」プロジェクトに参加。オフィシャルサイトの予告動画をFacebookでシェア、またはTwitterでリツイートして劇場で提示すると、当日窓口料金が500円になる特別興行も行っている。『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』は11月9日(土)より全国の109シネマズ、新宿ミラノほかで公開。11月6日(水)より「iTunes」「J:COMオンデマンド」などにてネット配信開始。
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