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フローレンス・ピュー&ジェシー・バックレイら2020年絶対に覚えておきたい注目女優たち

フローレンス・ピューやジェシー・バックレイ、シンシア・エリヴォら、スクリーンに映れば片時も目を離すことができなくなる、その名を記憶に留めておきたくなる新鋭女優に迫った。

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フローレンス・ピュー&ジェシー・バックレイ&トーマシン・マッケンジー (C) Getty Images
フローレンス・ピュー&ジェシー・バックレイ&トーマシン・マッケンジー (C) Getty Images
  • フローレンス・ピュー&ジェシー・バックレイ&トーマシン・マッケンジー (C) Getty Images
  • 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』衣装
  • 『ミッドサマー』(C) 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
  • 『ミッドサマー』(C) 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
  • 『ミッドサマー』 (C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
  • 『ファイティング・ファミリー』(C) 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
  • 『ブラック・ウィドウ』 (c)Marvel Studios 2020
  • 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』衣装
新型コロナウイルスの影響で全世界的に停滞ムードが漂う映画界。日本でも話題作が軒並み公開延期、あるいは公開未定となり、先行きが不透明な中、R18+指定ディレクターズカット版も公開されたフェスティバルスリラー『ミッドサマー』が大ヒット、ひと際気を吐いている。

その主人公ダニーとして、大雪を背にした慟哭のオープニングから夏至の山村での思いがけなく爽快な(⁉︎)ラストシーンまで演じきっているのがフローレンス・ピューだ。

彼女の次回作は、公開延期となってしまった『ブラック・ウィドウ』と『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』というタイプの異なる2本の期待作。そんな彼女を筆頭に、スクリーンに映れば片時も目を離すことができなくなる、その名を記憶に刻んでおきたくなる新鋭女優たちが続々と現れている。


フローレンス・ピュー:『ミッドサマー』『ブラック・ウィドウ』『若草物語』


『ミッドサマー』(C) 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
1996年、英・オックスフォード生まれ。現在24歳のフローレンス・ピュー。すでに日本のSNSでは「ピュー子」という愛称で呼ばれている。学園ホラー映画『The Falling』(原題)でデビュー後、2016年に公開された主演作『Lady Macbeth』(原題)が高い評価を得て各賞を受賞。『ミッドサマー』のアリ・アスター監督は同作での演技を観て、フローレンスをダニー役に抜擢したという。


2018年には、リーアム・ニーソンと偶然同じ電車に乗り合わせてトラブルに巻き込まれる『トレイン・ミッション』ほか、Netflix映画『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』や『呪われた死霊館』に出演。

また、『裏切りのサーカス』「ナイト・マネジャー」のジョン・ル・カレが原作、ポン・ジュノとともに国際的に知られる韓国の鬼才パク・チャヌク監督による初のTVシリーズ「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」(U-NEXT配信中)ではマイケル・シャノン、アレクサンダー・スカルスガルドと共演した。

フローレンス演じる主人公は、小さな劇団の“女優”。ギリシャで出会った長身で魅力的な男性にナンパされたのかと思いきや、実はイスラエル情報機関からのスカウト、演技力を買われた彼女はパレスチナ側のスパイ組織に潜入捜査することになる。重くなりがちな展開の中、フローレンスのバイタリティー溢れる存在感が『お嬢さん』など独特の映像美を生み出すパク・チャヌクの世界で光る。この年、ティモシー・シャラメらとともに英国アカデミー(BAFTA)賞のEEライジングスター賞にノミネートされた。

『ファイティング・ファミリー』(C) 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
さらに、ドウェイン・ジョンソン製作の実話を基にした胸アツなヒューマンドラマ『ファイティング・ファミリー』では、プロレス一家の娘として育った女性が世界有数のWWEの大舞台に挑戦していく姿を熱演。そして主演作『ミッドサマー』に続いて、マーベル・シネマティック・ユニバースの『ブラック・ウィドウ』に、ブラック・ウィドウの“妹”エレーナ役として登場。予告編でのキレキレアクションや姉妹の関係性に胸躍らせている人は多いだろう。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』衣装
シアーシャ・ローナン主演、エマ・ワトソンやティモシーらが出演するグレタ・ガーウィグ監督『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、次女ジョー(シアーシャ)と何かと衝突する四姉妹の四女エイミー役に。過去にはエリザベス・テイラーも演じた重要な役であり、1994年版ではキルスティン・ダンストとサマンサ・マシスが二人一役で演じたが、フローレンスはエイミーの成長ぶりを繊細に演じ分け、アカデミー賞助演女優賞に初ノミネート。


ジェシー・バックレイ:『ジュディ 虹の彼方に』『ワイルド・ローズ』「チェルノブイリ」


『ジュディ 虹の彼方に』 (C) Pathe Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
1989年生まれ、アイルランド出身のシンガーソングライターで女優のジェシー・バックレイ(バックリー)は、レネー・ゼルウィガーが本年度アカデミー賞主演女優賞に輝いた『ジュディ 虹の彼方に』(現在公開中)に出演。ジュディのロンドン公演初日、「歌えない」とバスルームに閉じ籠もる彼女をステージ上まで引っ張りあげる、世話係ロザリン・ワイルダーを好演している。

2017年の『Beast』(原題)で英国インディペンデント映画賞最優秀新人賞を受賞。その演技力はリリー・ジェームズ主演のBBCドラマ「戦争と平和」でも発揮され、同作を手がけたトム・ハーパー監督に見込まれて今年6月26日公開の最新作『ワイルド・ローズ』では主演として再タッグを組んだ。


「戦争と平和」の地味系女子からは想像もつかないほど、『ワイルド・ローズ』ではスコットランドのグラスゴーに暮らす刑務所帰りのシングルマザーで、カントリー歌手として“聖地”アメリカ・ナッシュビルで歌うことを夢見る主人公ローズ・リンを演じており、自慢の歌声も披露。『ジュディ』のレネーと共に英国アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、クライマックスで歌い上げた主題歌「Glasgow」はアカデミー賞主題歌賞のショートリストに選出された。

『ワイルド・ローズ』 (C)Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018
トム・ハーディが自ら主演・原案・製作総指揮を務め、リドリー・スコットとドラマ化した「TABOO タブー」ほか、未曾有の原発事故を描き、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞など数多くの賞に輝いた「チェルノブイリ ーCHERNOBYLー」では事故発生直後に現地で消火活動を行った消防士(アダム・ナガイティス)の妻リュドミラ・イグナテンコ役に。チェルノブイリで何が起きたのか、夫の身に何が起きているのかも分からないまま、妊娠中のリュドミラが見舞いに訪れるシーンがあり、事故に直面した一市民の代表として観る者に衝撃を与える。

「チェルノブイリ」 (C)2019 Home Box Office, Inc. All Rights Reserved. HBO(R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.
さらに、ロバート・ダウニー・Jr.主演『ドクター・ドリトル』(近日公開)では、ドリトル先生の冒険のきっかけとなる若きヴィクトリア女王に扮しており、彼女もまた髪の色や雰囲気から何から、作品によってガラリと印象が変わる変幻自在系女優といえそう。


シンシア・エリヴォ:『ハリエット』「アウトサイダー」


『ハリエット』(C)2019 Focus Features LLC.
映画出演3作目にして初の主演作『ハリエット』でアカデミー賞に初ノミネート、そしてテーマ曲「スタンド・アップ」が同主題歌賞にノミネートされ、授賞式の歌唱でも観る者を釘付けにしたシンシア・エリヴォ。ハリエット同様に小柄ではあるが、「あなたがそう言うのなら」とその後をついていきたくなる、カリスマ性に溢れた奴隷解放活動家がハマり役となっており、絶賛を受けている。

1987年、英・ロンドン生まれ。2010年に王立演劇学校(RADA)を卒業し、「シェルブールの雨傘」や「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」など舞台に出演、ミュージカル「カラー・パープル」の主演でブロードウェイ・デビューを果たすと、2016年のトニー賞主演女優賞、グラミー賞、エミー賞ほか数々の賞を総なめに。

この1月には来日して「glee/グリー」のマシュー・モリソン、三浦春馬と共演するミュージカルコンサートが実現。「カラー・パープル」の「アイム・ヒア」から『ライオン・キング』の「愛を感じて」、アレサ・フランクリンの「ナチュラル・ウーマン」に 、もちろん「スタンド・アップ」も歌い上げ、力強い高音域で日本の観客を魅了したばかり。なんと、アレサ本人に扮する伝記ドラマ『Genius: Aretha』(原題)も控えている。

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映画デビューは2018年の『ホテル・エルロワイヤル』。続いて、スティーヴ・マックイーン監督の『ロスト・マネー 偽りの報酬』(原題:WIDOWS)では、死んだ夫に代わって現金強奪計画を立てるヴィオラ・デイヴィスら未亡人たちに手を貸すシングルマザーを演じた。スパーリングをするシーンもあり、こちらでもカッコいいシンシアに出会える。2019年、上記のジェシーと共に英国アカデミー賞EEライジング・ スター賞にノミネートされた。

また、スティーヴン・キングの原作小説を「HBO」が初めてドラマ化、シンシアがキーパーソンを演じる「アウトサイダー」が4月23日より日本に上陸する。


メアリー・エリザベス・ウィンステッド&ジャーニー・スモレット=ベル:『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』


『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(C)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. BIRDS OF PREY and all related characters and indicia c&TM DC Comics.
マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが再び活躍する本作で、いま熱い視線を集めているのが、カッコ可愛いハントレス/ヘレナ・ベルティネリを演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッドと、優しくてカッコいいブラックキャナリー/ダイナ・ランスを演じるジャーニー・スモレット=ベル。いずれも長いキャリアのある2人が、今作を機に日本でもグッと知名度が上がりそう。

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Before the mayhem...#birdsofprey

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クロスボウを駆使するハントレス役のメアリー・エリザベスは、1984年、米・ノースカロライナ州生まれ。元バレリーナというキャリアと173cmの長身を生かしたアクション、そして世間擦れしていない“天然ぶり”で話題沸騰中。『ジェニミマン』ではウィル・スミスの相棒を好演したばかり。ホラー映画『ファイナル・デッドコースター』や『デス・プルーフ in グラインドハウス』、J.J.エイブラムス製作の『10 クローバーフィールド・レーン』などの恐怖演技から、新たな“スクリーム・クイーン”と呼ばれることも。次回作は浅野忠信や國村隼、MIYAVIが出演するNetflix主演映画『Kate』(原題)が予定されている。

1986年、米・ニューヨーク生まれのジャーニー。子役から活躍してきた彼女は、本作では圧巻の(!)歌声と鮮やかな蹴りも披露、ハーレイやカサンドラ(エラ・ジェイ・バスコ)に対する面倒見のよさでファンの心をくすぐっている。実兄は「Empire 成功の代償」の俳優ジャシー・スモレット。名作「フルハウス」のデニース役といえばピンと来る人はいるかも。『プレイヤー/死の祈り』(日本未公開)や人気ドラマ「トゥルーブラッド」ほか、『ハリエット』のごとく、奴隷を解放する秘密組織“地下鉄道”の女性を力強く演じた「Underground」(原題)などに出演。次回作は、J.J.×ジョーダン・ピール製作総指揮のHBOドラマ「Lovecraft Country」(原題)。


エミリー・ビーチャム:『リトル・ジョー』


『リトル・ジョー』(C) COOP99 FILMPRODUKTION GMBH / LITTLE JOE PRODUCTIONS LTD / ESSENTIAL FILMPRODUKTION GMBH / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019
1984年、英・マンチェスター出身のエミリー・ビーチャムは、『リトル・ジョー』(6月19日公開)で第72回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した注目株。先日、予告編が公開されると「観たい」「絶対面白い」「期待値が上がる」など反響の声が続々、『ミッドサマー』の次はこれか!? ともいえるボタニカルスリラーとなっている。

エマ・ストーン主演『Cruella』(原題)にも出演が決まっているエミリーは、“感染”ホラー『28日後…』の続編『28週後…』で映画デビューし、主にTVシリーズで活躍。海外ドラマファンには「ウォーキング・デッド」のAMCが贈るバイオレンスアクション満載の「バッドランド~最強の戦士~」のウィドウ役で知られ、超絶カッコいいアクションの見せ場も。残念ながらシーズン3で打ち切りとなった本作は、日本ではAmazonPrimeVideoで配信中。



トーマシン・マッケンジー:『ジョジョ・ラビット』『ロストガールズ』


トーマシン・マッケンジー『ジョジョ・ラビット』(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation &TSG Entertainment Finance LLC
2000年生まれ、ニュージーランド出身のトーマシン・マッケンジーといえば、『ジョジョ・ラビット』で壁の中のユダヤ人少女・エルサを演じ、抜群の透明感を見せつけた。ラストのダンスシーンも最高にキュートだ。第25回放送映画批評家協会賞(クリティック・チョイス・アワード)では新人俳優賞にジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビス、ヨーキー役のアーチー・イェーツと3人でノミネートされた。


Netflix作品『キング』ではティモシー・シャラメの妹役に。日本上陸の最新作は、未解決の連続少女殺害事件を題材にしたNetflix配信中の『ロストガールズ』。売春をしていた長姉が行方不明になり、警察は当てにならないと暴走気味になる母親と、事実を知る度に傷ついていく末妹の狭間で孤独を抱える次女シェリー役を持ち前の表現力で体現。今後も、『True History of the Kelly Gang』(原題)などが多数待機する。


そのほか、世界中にファンがいるクリステン・スチュワート、『アラジン』で大ブレイクしたナオミ・スコットとともに新生『チャーリーズ・エンジェル』の一角を担ったエラ・バリンスカは、10等身はあろうかというスタイルから繰り出される、しなやかなアクションとキュートな素顔のギャップに日本でもファン急増。ギルフォードの演劇スクールで学び、アカデミー・オブ・パフォーマンス・コンバットで演技に生かせる戦闘スキルをみっちりたたき込まれた。次回作のホラー『Run Sweetheart Run』(原題)が2020年サンダンス映画祭で上映された。


また、『パラサイト 半地下の家族』で世界的に脚光を浴びたのが、“ジェシカ”ことパク・ソダム。彼女の次回作は、なんと日本の福岡を舞台にしたその名も『福岡/Fukuoka』。昨年9月のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で好評を呼び、第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に公式招待され、3月12日から韓国公開されるはずだったが、公開延期が発表されている。


ぜひ彼女たちを参考に、“今年の推し”を見つけてみてほしい。
《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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