広瀬すず主演、『そして、バトンは渡された』の前田哲監督が田島列島の傑作漫画を映画化した『水は海に向かって流れる』。「恋愛はしない」榊さんと高校生の直達を中心に、クセ者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いた本作には、今年だけで映画・ドラマ6本に出演し、話題の「カルピスウォーター」新CMにも起用された當真あみが直達の同級生役で出演している。
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「カルピスウォーター」の14代目キャラクターに抜擢され、爽やかな笑顔が印象的な當真さんは、アニメ映画『かがみの孤城』で主演声優を務め一躍脚光を浴びた。今年はNHK「大奥」に続き、初出演となる大河ドラマ「どうする家康」で家康（松本潤）と瀬名（有村架純）の娘・亀姫を演じる。
日曜劇場「Get Ready!」や、「ZIP!」朝ドラマ「パパとなっちゃんのお弁当」と今年だけでドラマ出演作は4本、6月には本作を含め2本の映画が公開となるなど、いま大注目のひとり。話題作への出演が続いている當真さんだが、本格的な芝居に挑戦したのは、長編実写映画出演となった本作が初めて。
今回解禁されたのは、當真さん演じる、直達（大西利空）の同級生・楓を中心とした場面写真4点。直達が見つけた捨て猫の飼い主探しと、シェアハウスの住人で女装占い師・泉谷（戸塚純貴）の妹ということで仲が深まる2人。
場面写真では、楓が密かに想いを寄せる直達と優しく見つめ合う姿や、直達が抱く飼い猫ムーを好奇心旺盛に覗き込む様子など、恋に部活に、一生懸命な姿が捉えられている。
広瀬すずに感謝「集中力が途切れたりすることなく、演技ができた」
直達を巡って、広瀬さん演じる榊さんと“恋のライバル”となる重要な役だが、役柄と同じ年齢の役者に演じてほしいという前田監督の希望で、楓役もオーディションを実施。難航していたところ、当時14歳の當真さんと出会い、楓役に即決。
前田監督は「透明感を持った佇まい、その中に芯の強さを秘めて、真っ直ぐに相手を見る目元と声の美しさは、素晴らしい女優になる証。14歳の時に出会った宮崎あおい、高畑充希、二階堂ふみに匹敵する輝きを感じた」と大絶賛を贈る。
撮影が進むにつれ成長する當真さんに、特に魅力を感じたのはラストシーンの目元の輝きだという。當真さん自身、初の本格的な芝居ということもあり楓役に難しさを感じていたが、前田監督の「楓と芯の強さを秘めている部分が似ているから、そのままでいいよ」という言葉でリラックスして演じることができたそうだ。
當真さんは撮影をふり返り、「広瀬さんは、私の目の前でずっと榊さんのままでいてくださって、私が上手くいかず何度もやり直したシーンにも、ずっと側でお芝居にお付き合いくださり、感情が作りやすかったです。おかげで集中力が途切れたりすることなく、演技ができたので本当に感謝しています」と語るように、広瀬さんらがフレッシュな役者をサポートし、温かい撮影現場だった様子。
この恋の行方と、監督が語る目元の輝きは見逃せないものとなりそうだ。
『水は海に向かって流れる』は6月9日（金）より TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。
