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【インタビュー】MOMONA「自分の声を“いい”と思える日が来るとは」声優経験で得た自信

快進撃を繰り広げてきた「ME:I」を、リーダーとして牽引するのがMOMONAだ。そんなMOMONAが実写版『リロ&スティッチ』で声優初挑戦。

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MOMONA/photo:You Ishii
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  • 『リロ&スティッチ』(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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声優経験で「表現の幅が広がる」


――声優初挑戦を経て、お芝居に対して芽生えた想いはありますか?

演じることの楽しさが体の底から分かりました。普段は発しないエネルギーを発したり、喜怒哀楽を表現したりするのが本当に楽しくて。終わった後はどっと疲れもしましたが、ものすごい解放感を覚えましたね。自分が歩んでいない人生を自分の体を通して表現するって、不思議なことだけど楽しいです。

――普段はどんな映画をご覧になりますか?

最新作を追うよりは、気になったときにジャンル問わず観るタイプです。好きな作品を1本挙げるとしたら、『溺れるナイフ』。映画から入り、好きすぎて原作漫画も読破しました。日常のささやかさがありながら、その中に閃光みたいな激情が入り混じっていてたまらなく好き。小松菜奈さんのお芝居がすごく好きで、息を吐くように感情を出す姿に自然と感情移入させられました。

――MOMONAさんの声のお芝居にも自然と感情移入させられました。

嬉しいです! ありがとうございます!

――ちなみに、ご自分の声は好きですか?

実を言うと、歌声も話し声もずっと好きになれなかったんです。特に10代の頃はそうでした。でも、「好き」と言ってくださるファンの方々がいて、だから頑張ろうという気持ちでいるうちに慣れていって。色んな楽曲を通してちょっとずつ受け入れられるようになりましたね。それでもやっぱり話し声はいまだに違和感があったんですが、声優のお仕事を経験して自信が出ましたし、すごく好きになりました。自分の声を聞いて「いいじゃん」と思える日が来るとは思っていなかったですね。

――テンポがよくて聞き取りやすい話し声ですし、滑舌もいいですよね?

いやいやいやいや(笑)。実はめちゃめちゃ悪いです。それがずっと悩みで。アフレコ前にも、ディレクターさんに「MOMONAさんはサ行とラ行とマ行が苦手です。寝る前に練習してください」と言われました。確かに「ハキハキしゃべるよね」と言ってくださる方も多いんですけど、今までは声量でごまかしてきましたね。今回、心のどこかでは自覚していた問題にぶち当たって、すごく頑張りました。

――ある意味、自分のコンプレックスと向き合う期間でもあったのでしょうか?

その通りだと思います。お芝居をしてみたいけど、滑舌が悪いし…と思う自分もいました。今回「やるしかない!」という状況をいただいて、頑張れて、本当によかったです。

――今回の経験はME:Iとしての表現にも影響しそうですか?

そうですね。お芝居と音楽って、似ているなと思いました。映画にメッセージがあるように、楽曲にも色んなメッセージが込められていて。ME:Iの曲は等身大の私たちのアイデンティティーを表現するものが多いんですが、曲の世界観を自分の中で作り込み、主人公になって表現するのはある意味演じること。なので、今回の経験をパフォーマンスに取り入れたら、また表現の幅が広がるんじゃないかなと思いました。

《text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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