『落下の王国 4Kデジタルリマスター』より、予告編と場面写真が到着した。
本作は、2008年の日本公開以来、国内では配信されることなく、幻とされてきたカルト的ファンタジー大作『落下の王国』の4Kデジタルリマスター版。
『ザ・セル』で鮮烈なビジュアル世界を築き、世界に衝撃を与えたターセム監督が、構想26年、撮影期間4年の歳月をかけて完成させた一級美術品。今回、オリジナルの劇場公開版でカットされたシーンが新たに追加され、より濃密な没入体験を実現させた。
公開された映像では、RPGの世界を覗き見るかのように、鮮烈な色彩と壮麗な情景が次々と映し出される。ベートーヴェンの「交響曲第7番」のフルートの旋律に乗せて、壮大な幻想世界が幕を開け、アレクサンドリアの想像力が描き出すおとぎ話のシーンは、神秘的で思わず息を呑むものばかり。
白装束に身を包み、オーケストラのように整然と舞う人々。個性豊かな6人の勇者たちと、インドのピチョーラ湖を背景に登場するヒロイン・エヴリン姫の印象的な姿。そして世界遺産、砂漠などの絶景も登場。
また場面写真は、デザイン史の金字塔・石岡瑛子さんによる、唯一無二の衣装美術の世界が凝縮されている。
衣装はそれぞれのキャラクターが体現する民族背景や文化的要素を織り込みながら、奇抜で大胆な素材使いと想像力豊かなデザインによって、現実を超えた空気感を生み出しており、中でもエヴリン姫のドレスは、赤を基調に扇子をモチーフとした髪飾りを添え、遊び心と先鋭性が息づいている。「この世のものとは思えない青」と評されるインドのパンゴンツォ湖で撮影したカットは、ポスタービジュアルに採用されており、ファンタジー性と美術的な完成度を象徴している。
『落下の王国 4Kデジタルリマスター』は11月21日（金）より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。
