韓国の青春映画『君と僕の5分』より本編映像が解禁された。
2001年、日本の大衆文化流入が規制されていた韓国の地方都市を舞台に、J-POPや日本のカルチャーを通して心を寄せ合う男子高校生の姿を描く本作。J-カルチャーを愛する韓国の新鋭、オム・ハヌルが監督・脚本を務めた。オム・ハヌル監督にとって本作が長編デビュー作となる。

この度解禁された本編映像は、主人公ギョンファン(シム・ヒョンソ)と学級委員のジェミン(ヒョン・ウソク)が日本の漫画や90年代J-POPの好みをめぐって語り合う場面。
「金田一少年の事件簿」と「名探偵コナン」のどちらが好きかというテーマで盛り上がる2人。「コナンは子供が観るものだ」と主張するギョンファンに対して、ジェミンは「人気で言えばコナンのほうが上だろ」と応戦する。クラスメイトが「オタクめ。漫画でケンカか?」と呆れる中、2人の"論争"は止まらない。
「ドラゴンボール」か「スラムダンク」、「犬夜叉」か「ONE PIECE」と掛け合いが続くが、好きな作品はなかなか噛み合わない。「僕と好みが全く合わない」と拗ねるギョンファンに、ジェミンは「それで怒っちゃったのか」と笑いながら頭をなで、「歌でも聴こう」となだめる。
ギョンファンがMP3プレイヤーを取り出し、自然とイヤフォンを分け合う2人。プレイリストには「BAAD」、安室奈美恵、「スピッツ」、「globe」の90年代J-POPの名曲が並ぶ。ギョンファンが「DEPARTURES」を再生すると、「globeは『FACES PLACES』だ」と譲らないジェミン。やれやれといった様子でそっぽを向くも、イヤフォンは外さないジェミンの姿に、ギョンファンはそっと微笑むのだった…。
日本の漫画やJ-POPを好むという共通点を持ちながらも、好みはすれ違う2人。そんな掛け合いを通して、少しずつ心の距離が近づいていく様子を描いた、青春のきらめきが詰まった1シーンとなっている。
また、公開を前に、いち早く映画を鑑賞した著名人からもコメントが到着。翻訳家のカン・バンファは「片方ずつのイヤホンは、まるで半人前の僕たちみたい。たどった先は一本道か、それとも分かれ道か――。こんなに切ない「DEPARTURES」初めて!」、俳優、タレントのファーストサマーウイカも「韓国の少年たちが抱える思春期の葛藤と、globeの名曲がこんなにも美しく溶け合うなんて。青春のメロディーは、永遠のメモリー。歌詞とリンクする描写にニヤリとしたり、彼らのすれ違う淡い感情に、グゥッと胸が締めつけられました」と使用される楽曲に感嘆の声。
漫画家のミナモトカズキは「国は違えど、同じ音楽を聴いて、同じ時代を生きてきたひとりのゲイとして、生きづらさを感じながらも自分の信念を曲げない主人公のギョンファンに、たくさんの希望を感じました。彼を通して、この映画を通して、誰もが自分らしさを否定しなくていい世の中になっていく事を願ってやみません」と語った。
ミュージシャン・文筆家の和田彩花は「この物語は懐かしいものだろうか?それとも今っぽいものだろうか?カルチャーが誰にとっても心の拠り所となるように、この映画もまた誰かにとっての心の拠り所となりますように」とコメントを寄せている。
『君と僕の5分』は6月5日(金)より新宿武蔵野館、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
¥4,843
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