『佐々木、イン、マイマイン』(20)、『若き見知らぬ者たち』(24)の内山拓也監督作『しびれ』より90秒予告編が解禁された。
内山拓也監督が、故郷・新潟を舞台に描く自伝的作品となる本作。青年期の主人公・大地を北村匠海が、女手一つで大地を育てる母・亜樹役を宮沢りえが演じる。
この度解禁となった予告編は、北村演じる大地が母親から届いた手紙を読むシーンから始まる。ことばを発することができなくなった大地が、冬の新潟で宮沢演じる母の亜樹と暮らした日々の断片が綴られ、少年期を演じた榎本司、加藤庵次、幼少期を演じた穐本陽月の姿も収められている。
後半には燃えさかる炎、うねる日本海、鉛色の曇天など壮大なスケールの映像が挿入される。息子に激しい感情をぶつける母親の姿は親子の激動の日々を想起させるが、小さな浴槽でふたりが向き合う場面では、それぞれが噛み締める束の間の幸せ、母親からの確かな慈愛が滲み、「母が嫌いだった。それでも今は寂しい。」というキャッチコピーが一層切なく、際立つものになっている。ラストには車を運転する成長した大地の横顔が映し出され、その目には微かな光が宿る。
セリフこそないものの、変幻自在なまなざしで胸に秘めた怒りや希望を表現した北村、そして一人の女性の20年を演じ切った宮沢の凄みの一端を見ることができる予告編となっている。
息子と母のドラマを盛り上げるテーマソングとして起用されたのは、ロックバンド・NOT WONKのGt./Vo.加藤修平のソロプロジェクト、SADFRANKの「Hymn To Love」。2020年にリリースされた、エディット・ピアフの珠玉の名曲「愛の讃歌」(英題:Hymn To Love)のカバーとなる。
本作を撮るにあたり、キャストやスタッフへの世界観の共有としてピアフ版「愛の讃歌」を聴いてもらっていたという内山監督。楽曲起用の理由について「楽曲自体は恋人に宛てたものですが、この普遍性は時代や国境を超えて、家族、親子、友人、国など様々な解釈がなされ、愛についての象徴として広く届いており、自分にとっては"母"への愛として浸透しています。『しびれ』は"愛の讃歌"であると思っています」と述べている。
なお、SADFRANKの「Hymn To Love」は、内山監督が北村に渡していた役作りのための"プレイリスト"にも収録されていたという。内山監督と北村、2人にとって創作の"源"でもあった大切な楽曲となっている。
『しびれ』は9月25日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。




