映画にまつわるファッション小噺 vol.3 闘う美男美女
「意外ですね」。『X-MEN』シリーズが「大好き!」と言うと、結構そういう反応が帰ってくる。アクション系の大作について記事を書くことが少ないからかも。地味目の秀作好きなのは確か。
『トランスアメリカ』レビュー
主人公は性同一性障害のブリー。でも、特別な状況で生きる人や特別な苦労をもった人物の特殊な話にまとめていないところが本作の素敵なところ。ブリーの“障害”(この表現は、まるで彼らを病気扱いしているようで、あまり好きではないのだけれど、便宜上使用)は、家族や周囲に理解されない問題の象徴。人によっては、夢や悩み、嗜好や趣味だったりするのでは。だからこそ、ブリーは自分と重ねて感情移入できてしまう。そう、実はテーマは極めて普遍的。相手を、そして自分をありのまま認め、受け入れることの重要性を解いているのです。決して目新しいテーマではないけれど、それを現代的かつデリケートなモチーフで、説教臭くならないようユーモアで包んでいるのが見事。
注目の美しい男たち vol.3 ダニエル・クレイグ
某メディアの影響からか、巷では存在感を増す一方の“ちょいワルおやじ”。“極悪”は願い下げでも、“ちょいワル”には惹かれてしまう…という女性が多い結果でしょうか。とはいえ、女性にはソレをかぎ分ける嗅覚が備わっているもの。ソレが本質的なものなのか、雑誌をお手本にした似非(えせ)なのかぐらい、すぐにわかるものなのです。
映画にまつわるファッション小噺 vol.2 いつも涼しげないい男
覚悟はしていたけれど、本当に美しかった。それは、オーランド・ブルームのこと。先週末、突然インタビューの話が舞い込んでからは、ちょっとウキウキ。今、一番会ってみたい人の1人だったので、静かに興奮してしまった。
注目の美しい男たち Vol.2 ショーン・ビーン
この夏、注目したい美しい男性を取り上げている今月のコラム。ジョナサン・リーズ・メイヤーズに続いてクローズ・アップしたいのは、『サイレントヒル』で、いい味を出しているショーン・ビーンです。
映画にまつわるファッション小噺 vol.1 アジアン・ビューティの躍進
歴史に名を残す楊貴妃。彼女は、きっとこんな風に美しかったんじゃないか。コン・リーを目の前にすると、そんな風に思えてくる。
注目の美しい男たち vol.1 ジョナサン・リース・メイヤーズ
うだるような暑さの日本の7月。この夏、映画界では、暑さを倍増してくれそうなホットで美しい男たちが、スクリーン狭しと大活躍しています。そこで、今月のテーマは「注目の美しい男たち」。初回は、ジョナサン・リース・メイヤーズにスポットを当ててみました。
梅雨のジメジメを忘れる映画 vol.2 真っ白な氷の惑星、『ホワイト・プラネット』へ
『ディープ・ブルー』『WATARIDORI』『皇帝ペンギン』など、アニマル・ドキュメンタリーが、確固とした地位を確立したことで、次はどんな作品が登場するのだろうと楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。そんな中、今年の夏に登場するのは、地球にあるのに、“氷の惑星”と呼びたくなるような別世界、北極を捉えた『ホワイト・プラネット』。ホッキョクグマ、ジョコウウシ、カリブー、セイウチ、イッカク、シロイルカに、ザトウクジラなど、北極に生きる美しき動物たちの姿を捉えた作品です。
新年度に新スタートをきる! 背中を押してくれる映画 vol.4 きっと誰でも友達になれる。『戦場のアリア』で交流術を学べ!
新生活がスタートすると、なんとなく環境に馴染めなかったり、周囲に上手く溶け込めなかったりと気苦労も多いもの。バックグラウンドの違う人たちと、長時間を共にしなくてはいけないとなると、学生生活、社会人生活にトラブルが多いのも当然。かといって、そこから逃げ出すわけにもいかない…。そんな葛藤がうずまいて、ちょっとばかりブルーになっている人に、ぜひ見てもらいたい映画が『戦場のアリア』なのです。
梅雨のジメジメを忘れる映画 vol.4 “騙される快感”で、気分爽快! 『インサイド・マン』
“梅雨のジメジメを忘れる映画”として忘れてはならないのが、気分を爽快にさせてくれる、痛快娯楽作。ド派手なアクションたっぷりの超大作よりも、小粋で洒落が効いているのが、完全犯罪を題材にした大人のサスペンス映画『インサイド・マン』。一級の会話劇がじっくり楽しめるところが魅力です。それもそのはず、主演はデンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、そしてジョディ・フォスター。この芸達者3人を率いるのは、この分野を始めて手がけるスパイク・リー監督です。
梅雨のジメジメを忘れる映画 vol.3 ジメジメにはジメジメを。“迎え酒”効果を期待したい新世紀『オーメン』
ああ、ついにやってきてしまったジメジメの時期。そして、ついに公開となってしまった新世紀『オーメン』。しかも、2006年6月6日などという、10年に一度やってくる悪魔を最も感じさせる日に…。
梅雨のジメジメを忘れる映画 vol.1 “新しい”サラ・ジェシカが演じるのは、隙のない女 『幸せのポートレート』
代表作となった「セックス・アンド・ザ・シティ」によって、世界的ファッション・アイコンとなったサラ・ジェシカ・パーカー。番組が終了したのが1年ほど前。「最近、サラ・ジェシカの姿が見られなくて寂しい…」という方に朗報です。この夏、ついに登場するのが、最新主演映画『幸せのポートレート』。以前、BLOGにも書きましたが、この作品では、“キャリー”とは打って変わり、真面目でお堅いビジネスウーマンを熱演。6年もの年月をややエキセントリックなキャリーを演じてきたわけですから、そのイメージから抜け出すのは大変。と、思いきや今回演じたメレディスも、かなりヒステリックな変わり者。ニューヨークで成功したキャリア・ウーマンではあるのですが、婚約者の家族に初めて紹介される場面で、途端に拒否反応を示されてしまうほど、感じの悪い“エリート女”なのです。とはいえ、そんな役でも、サラ・ジェシカが演じれば、それなりにキュートに見えるから不思議。それもこれも、キャリーというキュートな変わり者を好演してきたおかげなのかもしれません。
待ちきれない! 期待の夏映画 vol.2 W杯直前! サッカー狂いと上手に付き合う方法『2番目のキス』
6月に行われるサッカーのワールドカップ。サッカー好きの彼と一緒に、思いっきり盛り上がれるという人には楽しいイベント。でも、「ルールもわからないし、観ていて苦痛」という人もけっこういるもの。「全く興味を持てないことに彼が夢中で困っている…」という悩みは、どうやら世界共通のようです。

