通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。
日本時間2月23日、映画ファン待望の第81回アカデミー賞の授賞式が行われました。日本からノミネートされた2作品が見事受賞したり、故人となったヒース・レジャーがオスカー俳優となったり、21年ぶりにアメリカの資本が入っていない『スラムドッグ$ミリオネア』が作品賞含む最多8部門に輝いたりと、何かと話題の結果となりました。
演劇好きの方にはおなじみの、鬼才として知られる演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチが、成海璃子主演で3作目の映画を監督しました。聞いただけでも脱力しそうなそのタイトルは、『罪とか罰とか』。ロシア文学界の巨匠ドストエフスキーの不朽の名作をおちょくっているのかと思えば、まるで意識すらしていないようなこの作品。ケラ殿自慢のブラックユーモアや微妙なユルネタ、“なんでこんなところにこの人が”的な怖いもの知らずのキャスティング、ふざけているようでいて巧妙に入り組んだ構成、奇想天外なのになぜかしっかり落ち着くエンディングなど、見どころはいっぱい。でも私は、今回ここに注目しました。ずばり、コスチューム・プレイです。
雄大な自然と、独自の風土が生きるオセアニアの大国オーストラリア。日本の約20倍の国土に、多種多様の固有種を抱く雄大な自然を誇ります。昨年末、仕事で初めて行ったのですが、自然の恵みをたっぷり受けた食材(もちろん、ワインも!)や、美しい景観、陽気な人々、独自のアボリジニ文化など、魅力的な要素がいっぱいで、すっかり魅了されました。
2月。いよいよ、片恋で胸を焦がしている乙女には決戦の日であるバレンタインがやってきます。チョコレートで想いを伝えるのも良いけれど、告白する勇気がない人は、一緒に恋愛映画を観ながら恋心に気づいてもらうなんていかがでしょう(それはそれで、誘うのに勇気がいりそうではありますけれど)。そう、今月ご紹介するのは、恋に効きそうな恋愛映画ばかり。2月14日(土)以降に公開されるものもありますが、告白後のデートで観る作品の候補にするのにもいいでしょう? 恋の季節にいろいろ活用してくださいませ。
先日、アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット一家が、8人揃って来日しましたね。最強の美男美女ペアにして、微笑ましい大家族の大黒柱2本組。彼らの姿を見ていて、遠い存在なのになんだか親しみが湧いてきて、複雑な気持ちになりました。
今月は動物映画を取り上げてきましたが、今回は異色作をご紹介したいと思います。動物映画とは呼べませんが、動物がいい演技を見せている映画です。
いよいよ公開ですね、『007/慰めの報酬』。いったいどのくらいの女性が、またもやジェームズ・ボンドにハートを射抜かれるのでしょうか。今回も、ダニエル・クレイグはかっこいいから、覚悟して。
先日、日本の映画産業に僅かながら貢献してきました。劇場に行き、ちゃんと入場料を払って映画を観てきたのです。なんて、自慢にも何にもなりませんが。でも、言い訳させていただくなら、仕事柄、日頃は映画会社が用意してくれたマスコミ用の試写に行くことが多く、観たい作品を試写で見逃したときでなければ、なかなか劇場に足を運べません。でも、一般の“movie-goer”と肩を並べて劇場で観るのはやはり良いものです。観客の入りや反応、劇場の様子、最新作の予告編などをしっかりチェックできるので、定期的に訪れるようにはしています。
この間、ふと疑問に思いました。最近は、どんな結婚式、どんなウエディングドレスが流行しているのかなと。そうしたら、和の様式を用いた結婚式が流行なのだとTVで紹介されていました。エリカ様が神社(?)で式を挙げるとか、挙げないとかという話とともに。そう言えば、藤原紀香も、お姫様でもないのに十二単を着ていましたね。あ、ウエディングドレスやティアラも、お姫様じゃないのに身につけてしまうんだから、別にいいのか。それにしても、若い人でも和装で結婚式というのに憧れるなんて、ちょっといい話ですね。“篤姫”効果もあるようですが。
2009年が明けました! ご挨拶が遅れましたが、今年も何卒よろしくお願いいたします。さて、お正月休み、素敵な映画と出会いましたか? 今年も、勢いの良い邦画はもちろん各国から届いた多くの映画が公開されます。100年に一度とも言われる大不況ではありますが、こんなときこそ映画からパワーをもらいたいもの。今年最初にご紹介するのは、まさに元気をもらえる作品です。
先日、食に関する素敵な映画を観てきました。クリエイティブフードディレクターの野村友里さんが初監督を務めた作品『eatrip』です。
マドンナ姐さん、やってくれましたね。不仲説が囁かれて数年。別居を経て、先月21日に、ようやくガイ・リッチーとの離婚が成立したそうです。彼に対し、最大で約9,200万ドル(約84億円)の財産分与を行ったとされ、いまやメディアは大騒ぎ。結婚前契約を結んでいない場合、婚姻中に築いた財産は夫婦の共有財産とされるのが欧米での常識。稼ぎの多い側に有利になるように働くこの契約は、もはやセレブの常識ですから、これを結んでいなかったというのは確かに驚きの事実でした。
『アラビアのロレンス』をご覧になったことはありますか? 壮大なスケールで描かれる“最後の超大作”。第35回アカデミー賞7部門受賞作。映画史に名を残す名作中の名作です。TVで何度も放映されているので、ご覧になった方も多いと思いますが、では、劇場では? 昔の名作は、なかなか劇場で観る機会がないものですが、この作品は違います。幾度か、映画ファンの要望に応えるかのように劇場公開されていますが、実はこの年末もチャンス。12月20日(土)から、テアトルタイムズスクエアで完全版が公開されます。デビッド・リーン監督の生誕100周年を記念しての公開なのです。