『ジョゼと虎と魚たち』で知られる渡辺あやの脚本を基に、日本と韓国、境遇も国籍も異なる2人の青年の交流を描いた日韓合作『ノーボーイズ、ノークライ』が、今夏公開される。これに先駆け、5月23日(土)と24日(日)の2日間にわたり、主演の妻夫木聡が韓国・ソウルで行われたプレミア試写会に出席するため、現地を訪問。10回にわたり、約2千人の観客の前で共演のハ・ジョンウと舞台挨拶を行い、ファンの熱烈な歓迎を受けた。同23日(金)には、キム・ヨンナム監督を交え記者会見が行われた。
それぞれに“痛み”を抱える3人の男たちの彷徨を描いたサスペンスであり、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン、そして木村拓哉の共演が大きな話題を呼んでいる『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。6月6日(土)にどこよりも早く、日本で公開されるが、これに先駆け5月27日(水)、ここ日本でワールド・プレミアが開催され、ジョシュ、ビョンホン、木村さんに加え、ヒロインを演じたトラン・ヌー・イェン・ケー、そしてトラン・アン・ユン監督が来場し会場は大きな盛り上がりを見せた。
ラース・フォン・トリアー監督の『ANTICHRIST(アンチキリスト)』(原題)での挑発的かつ繊細な演技で、女優賞を獲得したシャルロット・ゲンズブール。受賞後の会見で、真っ先に誰に報告したかと聞かれ「母です。携帯のショートメッセージで報告したのだけれど、ママからは『アーーーーーー!』という返事がきました」と答え、母ジェーン・バーキンの興奮ぶりを笑顔で語った。また、劇場公開時にはプロローグ部分の性描写が丸々カットされるのではという説が出ていることに対し「この映画の美しさを保つために、ぜひカットはしてほしくない」と答えた。
日本国内のみならず、世界各国のクリエイターから高い評価を受けるフルデジタルアニメーションを原作に、一人運命と闘う少女を描いたサバイバル・アクション『ラスト・ブラッド』。5月29日(金)の世界最速公開を前に、主演のチョン・ジヒョンが来日し、27日(水)に行われた本作のワールド・プレミアにて共演の小雪と再会を果たした。さらに、本作に出演するアクションの名優、倉田保昭が登壇し公開の喜びを語った。
松山ケンイチと麻生久美子という、絶大な人気を誇る2人を迎えて贈る、これまでにない愛の物語、その名も『ウルトラミラクルラブストーリー』がまもなく公開を迎える。これに先駆けて5月26日(火)、本作の特別上映会が行われ、上映前の舞台挨拶に松山さんと麻生さん、そしてメガホンを取った横浜聡子監督が登壇した。
映画界における「本屋大賞」として今年創設され、映画館スタッフの投票によって決定し、注目を集めた「映画館大賞」。この3月に2008年度ベストテン作品が発表されたが、先日より5月29日(金)までの日程で、ユーロスペースにて映画館大賞に合わせた特集上映がトークショー付きで開催されている。5月23日(土)には、『ダークナイト』に続く第2位に選ばれた『ぐるりのこと。』の上映が行われ、トークイベントには主演のリリー・フランキーが登場! 会場は大きな盛り上がりを見せた。
イラン出身の新鋭監督ハナ・マフマルバフが、世界が見落としているアフガニスタンの現状を切り取った『子供の情景』。本作の公開を記念して、公開劇場の岩波ホールではこれまで2度にわたって、アフガニスタンで活動するNGOの方々に現地の実情を語ってもらうトークショーを開催してきた。5月26日(火)には、社団法人シャンティ国際ボランティア会の三宅隆史氏が来場し、アフガンの教育の現状について語った。
俳優・役所広司が、約2年の構想期間を経て、初メガホンを取った家族の絆のドラマ『ガマの油』が6月6日(土)より公開される。これに先駆けて、5月25日(月)、本作の完成プレミア試写会が行われ、主演・監督の役所さんを筆頭に、瑛太、小林聡美、益岡徹、八千草薫、澤屋敷純一、二階堂ふみらキャスト陣が上映前の舞台挨拶に登壇した。
ドラマ「時効警察」で深夜帯にもかかわらず、カルト的な人気を呼んだ三木聡監督と麻生久美子がスクリーンでタッグを組んだ『インスタント沼』が5月23日(土)に公開を迎えた。都内で行われた舞台挨拶に、三木監督、麻生さんを始め共演の風間杜夫、松坂慶子、ふせえりが登壇した。
『マッハ!』や『トム・ヤム・クン』で知られるタイ・アクション映画の旗手、プラッチャヤー・ピンゲーオが4年の歳月をかけて最強ヒロインを誕生させた『チョコレート・ファイター』。5月23日(土)、本作が公開初日を迎え、ヒロインの父で日本人ヤクザ・マサシを演じた阿部寛が初日舞台挨拶を行った。
TVドラマ、そして映画も人気を博した「ナースのお仕事」チームが再集結し、時に悩み、戸惑いながらも“母親”になるべく出産に向き合う妊婦たちの姿を描いたエンターテイメント『BABY BABY BABY! —ベイビィ ベイビィ ベイビィ!—』。本作が5月23日(土)に公開を迎え、主演の観月ありさを始め、松下由樹、神田うの、岡田浩暉、野波麻帆、山本ひかる、忍成修吾と監督・脚本を務めた両沢和幸監督が舞台挨拶に登壇した。
アフガニスタンを舞台に、子供たちの視点から戦争の愚かさ、戦争が人々の心に与える傷を描き出した『子供の情景』が昨月より岩波ホールを始め全国各地で公開され、好評を博している。これを記念して5月23日(土)、岩波シネサロンにてアフガニスタンの最新の状況と未来の展望を語るレクチャーが開催され、アジアプレス・インターナショナル代表のジャーナリスト野中章弘氏、ジャパンプレス出身のジャーナリスト・山本美香氏、日本国際ボランティアセンターの長谷部貴俊氏の3名が出席。会場には定員を超える70名もの人々が来場した。
24日夜(現地時間)、受賞結果が発表された。大方の予想どおり、最高賞パルムドールに輝いたのはミヒャエル・ハネケ監督の『WHITE RIBBON』(原題)。また、『ANTICHRIST』(原題)で難役に果敢に挑戦した、シャルロット・ゲンズブールが女優賞に輝いた。「母と、天国の父に捧げます」と、授賞式では母ジェーン・バーキンと父セルジュ・ゲンズブールへの感謝を述べ、満面の笑みを浮かべた。