第二次大戦直後のベルリンに到着した米国陸軍の従軍記者・ジェイク(ジョージ・クルーニー)。彼はそこで、戦争の余波に紛れて自らの過去を捨て去ろうする、かつての恋人・レーナ(ケイト・ブランシェット)と再会する。この再会を偶然とは思えないジェイク。レーナが隠している秘密を暴き出そうとする。闇市場にコネをもつ米兵・タリー(トビー・マグワイア)を巻き込み、3人の思惑が、大戦直後の荒廃したベルリンに交錯する。もとになったのはジョゼフ・カノンの小説「さらばベルリン」。全編をモノクロで撮影している。
スティーヴン・ソダーバーグ
ポツダム会談を控えた第2次世界大戦後のベルリンを舞台に、ジョージ・クルーニー演じるアメリカ人従軍記者・ジェイクと、ケイト・ブランシェット演じる美貌のファム・ファタール、レーナのドラマが展開。大戦前は愛し合う仲だったジェイクとレーナだが、彼女の現在の恋人である駐留米兵・タリー(トビー・マグワイア)が殺害された事件をきっかけに物語が動いていく。
今年の秋冬ファッションの流行は、ネオクラシック。かつて流行した様々な年代のテイストをミックスし、現代流にアレンジしているのが、“ネオ”と呼ばれる所以なのでしょう。
第二次大戦終結から間もないベルリンに“再び”降り立ったアメリカ人の特派員・ジェイク。退廃を極めたこの街で、彼が再会を果たしたのは、かつての恋人・レーナ。だが、戦争の苦難を経て、その心の内に人知れぬ秘密を抱えたレーナは、もはやジェイクの知る彼女ではなかった。かつての恋人たちの間で絡まり合う現在と過去——この再会は偶然なのか? 闇市場にコネを持つ米兵・タリーをも巻き込んで、秘密と野望がうごめくベルリンで彼らの思惑が交錯する。