1950年代後半の中国共産党による反右派闘争で粛清された人々が、半世紀以上を経て、それぞれの体験をカメラに向かって語る証言集。政府に騙され、粛清され、砂漠の収容所に送られ、次々に飢え死んでいく中、なんとか生き延びた人々が、ある者は昨日のことを語るように熱っぽく、ある者は激情を抑えるように、証言を重ねていく。忘れ去られた死者の声を掘り返し、忘れるものかとワン・ビン監督がこだわり続けた題材である。
ワン・ビン