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ノラ・ジョーンズ「なぜ引き受けたのか分からないわ」『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

失恋したばかりの若い女性が、真実の愛を求めて自己探求の旅に出る。その女性エリザベスを演じたのが、2003年のグラミー賞で8部門の栄冠を勝ち取ったジャズ界の歌姫ノラ・ジョーンズ。その彼女が、アジア映画界のスター監督ウォン・カーウァイの映画に出演すると聞いた時は驚かされた。4月4日(土)の全米公開を前に2日、N.Y.でプレミアが開催され、ノラが記者会見に出席した。

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『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のN.Y.プレミアにて -(C) AFLO
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のN.Y.プレミアにて -(C) AFLO
  • 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のN.Y.プレミアにて -(C) AFLO
失恋したばかりの若い女性が、真実の愛を求めて自己探求の旅に出る。その女性エリザベスを演じたのが、2003年のグラミー賞で8部門の栄冠を勝ち取ったジャズ界の歌姫ノラ・ジョーンズ。その彼女が、アジア映画界のスター監督ウォン・カーウァイの映画に出演すると聞いた時は驚かされた。4月4日(土)の全米公開を前に2日、N.Y.でプレミアが開催され、ノラが記者会見に出席した。

この作品をデビュー作に選んだ経緯についてノラは「ツアーを終えた頃に、ウォン・カーウァイが私と会いたがっているとマネージャーから聞いたの。それまでに、彼の作品は2作を観ていて、とても気に入っていたわ。当然最初は、私の曲が欲しいからだと思っていたけれど、実はそれが出演依頼だったのよ。彼の撮影スタイルが好きだったから引き受けたけど、正直言って、なぜあのとき引き受けたのかよく分からないわ。だって、その時点では脚本はなかったし、誰もキャスティングされていなかった。大まかなストーリーさえもなかったのよ。ただ、彼がアーティストだからということだけで自分を委ねてみただけなの」と語る。

映画での彼女は、自己を発見しようとするこの主人公に共通点を見出しているように見えた。
「いろいろな面でこのキャラクターに親近感を覚えるわ。私はいま29歳で、まだ自分は若い方だと自覚しているの。私はこの10年間で大きく飛躍でき、成功を収め、多くの人に聴いてもらえる曲を作れるようになった。けれど22歳になるまでは、何を自分の人生でやったら良いかとか、この職業(歌手)が本当にやりたいのかをはっきり言って分かっていなかったわ。ある意味、いまでもそれを追求しているかもしれない。この映画でエリザベスは、自分を認識するために出会った人々をよく観察しているの。それは、人の過ちや人の温かさや美しさなのよ」。

初めての作品だが、堂々とした演技を見せた彼女の支えとなったのは、女優を上手く引き立てるジュード・ロウとの共演。
「本当に素晴らしい人だったわ。親切で共演者には最適よ。彼はシーンとシーンとの間に、よく冗談を言ってくれて、私を居心地良くしてくれていたの。最初のシーンで、自分自身に不安を覚えていた私に声をかけてくれて、とても助けになってくれたわ」。

この映画のもうひとつの見どころはサウンドトラックにある。
「監督が撮影に入る前に、ロケーション・スカウト(撮影場所を決める取材)で撮った写真を送ってくれて、私にその写真に適した曲を推薦するように頼まれたの。そのときは、メンフィス行きが決まってた上に、おおまかなストーリーも把握していたから、オーティス・レディング、キャット・パワーを選択したわ。両方とも素晴らしい曲よ! あとは、ニール・ヤングの曲をカバーしたカサンドラ・ウィルソンの曲ね。これらを監督に提案したら、彼は撮影中のムードを設定するためとカメラの動きを決めるために、こうした曲をずっと流してくれてたの。選曲には満足してるわ」。

実際彼女は、ジャズという形態に執着せずに、ソウル、カントリー、フォーク、ポップスなどを取り入れている。今回の映画出演も、新境地を見出そうとした挑戦的なアーティストの姿に見えた。今後の活躍に期待したい。



© AFLO
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