前回は医療ドラマとしての「グレアナ」の魅力を取り上げましたが、今回はラブコメとしての「グレアナ」に迫ってみましょう。「グレアナ」のラブコメ部の中心となっているのは、ずばり“院内ロマンス”。メレディス&脳外科医のデレク、クリスティーナ&心臓外科医のプレストン、さらにはインターン仲間のイジー&アレックスなどなどなどなど、シアトル・グレース病院を舞台に生まれた恋人たちの物語が時にコミカルに、時に切なく展開していきます。TVドラマにはクリエイターという企画責任者がいますが、「グレアナ」のクリエイターであるションダ・ライムズは映画『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』や『ノット・ア・ガール』の脚本家としても知られている人物。このラインナップからもわかるように、青春テイストあふれる、楽しく明るいラブコメ作りに定評のある女性クリエイターなのです。では、そのションダがラブコメとしての「グレアナ」を構築するにあたり、こだわった点は何でしょう。それは「登場人物たちに恋をして!」という来日記者会見でのサンドラ・オーの発言から紐解くことができます。「グレアナ」の主要キャラクターは、メレディスから外科部長のウェーバーまで、とにかくチャーミング。仕事熱心で、気の利いた会話ができ、お茶目な可愛らしさがある一方、もちろん人間らしい欠点も持ち合わせています。「私は不完全な人間に対して寛容になれるメレディスが好き」と語るのはエレンですが、メレディスたちに愛着を抱いているのは演じる役者も視聴者も同じ。ションダがこだわったのは、誰もが愛さずにはいられないキャラクターをリアルに描くことなのです。エレンはこうも言います。「私たちのドラマには、いわゆる悪役はいないわ。だって、人間は誰しもいい人間になりたいと願っているものでしょう? それでも、暗い部分をさらしたり、間違いを犯してしまう。それがリアルな人間ドラマだと思うの」。では、番組を牽引するエレンとサンドラ自身がそれぞれ“恋をしている”「グレアナ」キャラクターは誰なんでしょう? エレンは「メレディスと同じで、私もデレクが好き。私って、チャーミングな男性が大好きなのよ!」と堂々発言。一方、サンドラは「ああ、確かにデレクはチャーミングよね」と頷きながらも、「シアトル・グレース病院の男性医師たちとはデートしたくない。彼らは問題を抱えすぎよ!(笑)」だそうです。「登場人物たちに恋をして!」って言ったくせに…。「グレイズ・アナトミー シーズン1」http://www.movies.co.jp/greysanatomy/。発売元:ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメントリリース:vol.1発売中(980円<税込>)・レンタル中 vol.2レンタル中 vol.3、4 8月3日(金)レンタル開始 コレクターズ・ボックス/8月3日(金)発売(6,300円<税込>)「グレイズ・アナトミー シーズン3」http://www.wowow.co.jp/drama/grey/index.htmlWOWOWにて10月より放送。© Touchstone Television.
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