こんな頭に誰がした? コーエン兄弟に恨み節のハビエル・バルデム初来日 

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『ノーカントリー』日本公開を3月15日に控え、初来日を果たしたハビエル・バルデム。
  • 『ノーカントリー』日本公開を3月15日に控え、初来日を果たしたハビエル・バルデム。
  • アカデミー賞授賞式や撮影の様子について笑顔で語ってくれた。
  • 『ノーカントリー』 -(C) 2007 Paramount Vantage, A PARAMOUNT PICTURES company. All Rights Reserved.
先日発表されたアカデミー賞で作品賞を含む4部門でオスカーを獲得。アメリカ西部を舞台に、麻薬に絡んだ大金を巡る3人の男たちのドラマを描いた『ノーカントリー』が3月15日(土)より公開される。本作でミステリアスな殺し屋を演じ、見事アカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いたハビエル・バルデムが初来日を果たし、3月11日(火)に記者会見が行った。

ハビエルは会見場に登場するやいなや、懐に忍ばせたメモを取り出し日本語で「コンニチハ! ハビエル・バルデムです。日本に来れて嬉しいです。『ノーカントリー』観てね!」と挨拶。オスカー受賞について尋ねられると「受賞の挨拶で、これまで支えてくれたみんなの名前を挙げて感謝の言葉を捧げようと思ったんだけど、挨拶の時間は40秒しかないんだ。目の前に大きな時計があって“10・9・8…”ってカウントダウンしていて、全員の名前を言えるかドキドキしてたんだ。最後に母にスペイン語で感謝の言葉を伝えられたのは嬉しかったし、母も僕を誇りに思ってくれて幸せだよ。授賞式から2週間ほどが経って、いまジワジワと幸せをかみしめてるよ」と笑顔で語った。

劇中では個性的なキャラクターの殺し屋・シガーに扮し、まさに“怪演”という言葉がふさわしい活躍を見せるが、ハビエルは「僕自身は暴力は大嫌いだし、映画の中の暴力シーンも苦手なんだ。劇中のモーテルでの殺戮シーンに関してもできることならやりたくなかったし、小道具の銃を渡されたときは『怖くて触れないよ!』と言って、スタッフから『君はこの役をやる気があるのかい?』とたしなめられた。正直、自分でもよくこの役をやれたな、と思うよ」とふり返った。

それでもこの役を引き受けたのはなぜ? という質問にハビエルは「一つにはコーエン兄弟の存在。若い頃に彼らのデビュー作『ブラッドシンプル』を観て衝撃を受けたんだ。いつか彼らと仕事がしたい、と思っていたけど僕はスペインにいて、英語も話せなかったし無理だと思ってた。だから今回、オファーが来たときは奇跡が起きたような気持ちだった。それから、脚本と原作を読んで登場人物や彼らの会話の裏に哲学的な広がりを感じたこと。シガーは単なる人間というより、何か神話的な存在に導かれて死や運命、暴力を体現するキャラクターだと感じて惹かれたんだ」と説明してくれた。

このシガー、何と言ってもまず独特のおかっぱ頭が強い印象を残さずにいられないが、この髪型の誕生についてはこんなエピソードを披露してくれた。「あの髪型に決めたのはコーエン兄弟だけど、元々の着想は、打ち合わせのときにトミー・リー・ジョーンズが持ってきた写真から得たんだ。80年代のメキシコ国境地域の写真で、そこに写った人たちがあの髪型をしていた。それを見てコーエン兄弟が『おもしろい、これでいこう!』って決めたんだ。僕は全然おもしろいと思わなかったけどね…」とちょっぴり不満顔。さらに撮影中の困難について聞かれたときも「撮影自体は喜びそのものだった。辛かったのは、毎朝起きて鏡を見ること。あの髪型で日々、暮らすのが一番苦しかったよ。メキシコでの撮影がオフのときに街に買い物に出ても、みんな怪しい者を見るような目で見るんだ…」と寂しげに語るハビエル。コーエン兄弟への恨みは深いかも? オスカーを受賞して何か変化は? と聞かれて「自分の中で変わったところなんて何もないよ。オスカーを獲ったからといって最高の俳優になったということではないし、きちんと距離を取って落ち着いて自分を見つめることが大事だと思っているんだ」と謙虚に語るハビエル。作品については「オスカーに値する作品」と胸を張った。

『ノーカントリー』は3月15日(土)よりシャンテ シネほか全国にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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