【カンヌ現地レポ 05】過激すぎる性描写にシャルロット主演作、大ブーイングの嵐!

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『ANTICHRIST』記者会見にて(左から)シャルロット・ゲンズブール、ラース・フォン・トリアー監督、ウィレム・デフォー
  • 『ANTICHRIST』記者会見にて(左から)シャルロット・ゲンズブール、ラース・フォン・トリアー監督、ウィレム・デフォー
18日(現地時間)、今年のカンヌ最大の問題作と以前から話題を呼んでいたデンマークの鬼才ラース・フォン・トリアーのサイコホラー『ANTICHRIST(アンチキリスト)』(原題)がお披露目され、想像を絶した過激さにプレス試写ではブーイングが飛び、記者会見は大紛糾した。

激しいセックスの最中に、幼い息子が転落死してしまった、シャルロット・ゲンズブールとウィレム・デフォー扮する夫婦が主人公。二人は立ち直るきっかけを求めて森に引きこもるが、妻は常軌を逸していく。錯乱したシャルロットの全裸での自慰シーンをはじめ、激しい性描写は数多くあるものの、『マンダレイ』('05)をはじめフォン・トリアー作品では、この手の過激さは当たり前。観客が本当にショックを受けるのはその先にある、二人の下半身が大変なことなってしまうシーンだ。

記者会見では「なぜこんな映画を作ったのか説明してほしい」と興奮して叫ぶ英国人記者に、フォン・トリアー監督は「作りたいから作っただけ。私は世界最高の監督だからね」とうそぶいた。もっとも監督を擁護する記者も少なくなく、「アーティストが何を作るかは自由だ」という声も出て、会場は二分された。実際、かなりえぐい表現ではあるものの、痛さと怖さが満載なのは、ホラーだと思えば当たり前。フォン・トリアーの映画では、個人的には、かつてパルムドール(最高賞)を受賞した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の方が、よっぽど救いもなく、後味は悪い。夜の公式上映では、恐怖に声をあげる観客は多かったものの、ブーイングは飛ばず、シャルロットたちもほっとしたようだった。

(text/photo:Ayako Ishizu)

第62回カンヌ国際映画祭特集
http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2009/news.html
《text:cinemacafe.net》

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