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第78回ゴールデン・グローブ賞発表!『ノマドランド』が2冠 主演男優賞にはチャドウィック・ボーズマン

アカデミー賞の前哨戦の1つである、第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式が現地時間2月28日に開催され、『ノマドランド』がドラマ部門作品賞を受賞した。

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第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式 Photo by Kevin MazurGetty Images for Hollywood Foreign Press Association
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  • 『ノマドランド』(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.
  • 「ザ・クラウン」シーズン4はNetflixにて独占配信中
  • 「ザ・クラウン」シーズン4はNetflixにて独占配信中
  • 『マ・レイニーのブラックボトム』Netflixにて独占配信予定
アカデミー賞の前哨戦の1つである、第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式が現地時間2月28日に開催され、『ノマドランド』がドラマ部門作品賞を受賞した。

テレビの部ドラマ部門ではNetflixの「ザ・クラウン」が作品賞、主演男女優賞を独占、さらに助演女優賞も受賞、Wノミネートだった主演女優、助演女優賞の候補者を除いて全て制覇した。

『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督は「つらい人生を歩んでいる全ての人々に、この作品を贈ります。さよなら、とは言いません。また会いましょう、と言います」とスピーチしたジャオ監督は監督賞も受賞。アジア系アメリカ人女性として初であり、さらに女性監督の受賞は1984年のバーブラ・ストライサンド(『愛のイエントル』)以来、2度目の快挙だ。

『マ・レイニーのブラックボトム』Netflixにて独占配信予定『マ・レイニーのブラックボトム』
ドラマ部門主演男優賞を受賞したのは、昨年43歳の若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)。妻のテイラー・シモーヌ・レドワードが代理で受賞した。

同主演女優賞は『The United States vs. Billie Holiday』(原題)のアンドラ・デイが受賞した。

助演女優賞のジョディ・フォスター(『The Mauritanian(原題)』)など、下馬評とは異なるサプライズ受賞がいくつか飛び出し、映画部門で最多6ノミネートされた『Mank/マンク』は残念ながら、無冠となった。

今年はコロナ禍により、例年は1月開催の授賞式が2月末となり、さらに史上初の試みとして、ニューヨークとロサンゼルスに会場を分け、ティナ・フェイとエイミー・ポーラーが米国東西両岸から2元中継で司会を務めた。

米国の東西両岸の会場のセットでティナとエイミーはオープニング・トークを実施。ティナ・フェイは授賞式直前に報道された、賞を主催する団体「ハリウッド外国人記者協会(HFPA)」の会員の人種の偏りや映画会社による豪華な接待疑惑などについて「HFPAは90人程度のインターナショナルな、黒人抜きのジャーナリストによる構成で、彼らはいい生活を求めて、毎年映画の取材旅行に出かけています」「では、ヨーロッパの変人たちが今年は何を選んだのか見てみましょう」と踏み込んだ。

最初に発表になったのは映画部門の助演男優賞。昨年の助演女優賞受賞者のローラ・ダーンがプレゼンターとして、ロサンゼルスの会場であるビヴァリー・ヒルトンに登場、『Judas and the Black Messiah』(原題)のダニエル・カルーヤの受賞を発表した。

自宅で待機していたダニエルがZOOMでスピーチを始めたのだが、いきなり接続が悪くて音声が聞こえない。ローラ・ダーンが「中継がうまく行かないようです」と一旦切り上げたが、ダニエルは「繋がってるよ!」と言い続けて、再び画面が戻り、スピーチすることができた。他の候補者たちもZOOMで参加し、ビル・マーレイ(『オン・ザ・ロック』)はシャンパングラスを掲げて祝福。

自宅で家族や親しい人々と参加した候補者たちはいつもよりリラックスした表情。スピーチの最中も彼らが受賞者に寄り添い、時には子どもたちがハグしたり、和やかな雰囲気だった。受賞を逃した候補者のリアクションも例年より大きめ。テレビの部のドラマ部門で「ザ・クラウン」のダイアナ妃を演じたエマ・コリンの主演女優賞受賞を、同部門候補だった共演者のオリヴィア・コールマン(「ザ・クラウン」)は自分のことのように喜んでいた。

『ミナリ』 Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24『ミナリ』
セリフの大半が韓国語であることから、作品賞ではなく外国語映画賞候補になり、見事受賞を果たした『ミナリ』のリー・アイザック・チョン監督は自宅から幼い娘と一緒に参加。アメリカに移民した韓国人の一家を描く半自伝的な作品について「この子のために作りました」とスピーチ。映画について「自分たちの言葉で語ることを学ぼうとする家族の物語です。それはどのアメリカの言葉や外国の言葉よりも深い、心の言葉です」と語った。


映画の部


<ドラマ部門>
作品賞
『ノマドランド』

主演女優賞
アンドラ・デイ(『The United States vs. Billie Holiday』)

主演男優賞
チャドウィック・ボーズマン(『マ・レイニーのブラックボトム』)


<コメディ・ミュージカル部門>
作品賞
『続ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』(Amazon Prime Video)

主演女優賞
ロザムンド・パイク(『I Care a Lot』)

主演男優賞
サシャ・バロン・コーエン(『続ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)

アニメーション作品賞
『ソウルフル・ワールド』(Disney+)

外国語映画賞
『ミナリ』

助演女優賞
ジョディ・フォスター(『The Mauritanian』)

助演男優賞
ダニエル・カルーヤ(『Judas and the black Messiah』)

脚本賞
アーロン・ソーキン(『シカゴ7裁判』)

監督賞
クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)

作曲賞
『ソウルフル・ワールド』トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステ

歌曲賞
「lo si(Seen)」(Netflix『これからの人生』)

テレビの部


<ドラマ部門>
作品賞
「ザ・クラウン」(Netflix)

主演女優賞
エマ・コリン(「ザ・クラウン」)

主演男優賞
ジョシュ・オコナー(「ザ・クラウン」)

<ミュージカル/コメディ部門>
作品賞
「シッツ・クリーク」

主演女優賞
キャサリン・オハラ(「シッツ・クリーク」)

主演男優賞
ジェイソン・サダイキス(「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」)

<リミテッドシリーズ/テレビ映画部門>
作品賞
「クイーンズ・ギャンビット」(Netflix)

主演女優賞
アニャ・テイラー=ジョイ(「クイーンズ・ギャンビット」)

主演男優賞
マーク・ラファロ(「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」)

助演女優賞
ジリアン・アンダーソン(「ザ・クラウン」)

助演男優賞
ジョン・ボイエガ(「Small Axe」)

セシル・B・デミル賞
ジェーン・フォンダ

キャロル・バーネット賞
ノーマン・リア
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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