最新ニュース コラム記事一覧(238 ページ目)
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『皇帝ペンギン』レビュー
極めてシンプル! ここまでムダのない作品があっていいのでしょうか!? 登場するものはペンギン、氷、雪。あとは捕食の関係にあるアシカや肉食の鳥。それでここまでの世界観を広げられるのはなぜ?と自問自答してみたところ、それは、映像と同じくしてペンギンたちの生き方がシンプルだから。種を存続するために生きている。それだけのために危険を伴った長い長い行進をする。はっきりいって今の自分が忘れかけていることなのです。情報や物が溢れる時代の中でどうしたらいいかわからず混乱したり、何をやりたかったのか忘れてしまう… そんな人たち(私)は自分を顧みるいいきっかけになりました。はい、私は泣いてしまいました! 子ペンギンの可愛さにも泣けますよ!
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『皇帝ペンギン』レビュー
この映画の成功の元はなんといってもドキュメンタリーを無理やりドラマにしてしまったことです。巷に数多あふれるネイチャー・ドキュメンタリーですが、そろそろマンネリ化してきた様相も否めません。純愛ブームや韓流ブームなどにもみられるように、世間は今ドラマを求めているのです。物語はあるひと組のペンギンカップルをメインに語られていきますが、あまりにたくさんのペンギンが出てくるので、最初に出てきたカップルが後に出てくるカップルと同じ組み合わせだと言われても真偽の見分けようがありません。でも、これをヤラセといって批判することはできません。なぜならこれはドラマなのです。だから嘘をついてもよいのです! あと、意外に笑えるのが要所要所で入るペンギンたちのコメント。エミリー・シモンによるキュートな歌も要チェックです。英語の歌詞をよく聴くと全く違った映画に見えるかも…!?
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『皇帝ペンギン』レビュー
親が子を、子が親を、子が友達を……、我が日本では信じがたい事件が次々に報道される昨今だからでしょうか、親子愛、隣人愛に溢れた皇帝ペンギンたちの姿を描くこのドキュメンタリーに、より一層胸を打たれました。月並みな表現で恐縮ですが、こんなにピュアに感動したのは久しぶりです。営巣地へ向けて行進する群れの姿、やがて訪れる求愛のダンス、そして産卵、大切な卵を何ヶ月も食を断ち温める雄たちがブリザードからスクラムを組むようにお互いを助け合す一連の行為は、私には苦行・修行のようにもうつりました。そこに知恵や工夫による改善が入る込む余地はほとんどないのでしょう。しかし「自らを偉大なる存在と自認する人類よ、彼等の行為を“愚かなり”と奢った目で見ることなかれ」です。昨今の事件の話に限らず、我々人類が積み重ねる愚行の数々を省みて、皇帝ペンギンから私は学びたい。この夏、ぜひ親子でご覧いただきたい1本です。
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2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.1 思わずほろり。生物学者の愛を感じるネイチャー系ドキュメンタリー
巷では、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』だとか、『宇宙戦争』だなどと騒いでいます。そういった大作はもちろん、さすがに面白い。ですが、シネマカフェでは、シネマカフェらしい夏映画をお奨めしたいと思います。
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映画で知る、母の愛 vol.5 母と娘の思わぬ悲劇。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
今月は、1週分多くコラムをお届けしています。そこで、いつもとは違った切り口の番外編を1本。6月は「母の愛」をテーマにお送りしてきましたが、近々公開される超話題作にもありました、母と子の物語。
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『アルフィー』レビュー
主人公のアルフィーを演じているのは、今ハリウッドで最も美しい男と称されるジュード・ロウ。本作はアルフィー自身が、彼をとりまく数々の情事について観客に語りかけながら進むので、まるで1対1で彼と話しているかのような気持ちになります。あのブルー・グリーンの目に見つめられれば、いつまでも懲りない浮気性も、女を完全に見下した傲慢さも、すべて許してしまいたくなる気持ちをちょっと理解できるかも…? もちろん本作での共演がきっかけで交際が始まった婚約者、シエナ・ミラーとどこで恋に落ちたかをミーハー心で想像するのも楽しいですよ。ちなみに結婚はまだ先のようですが、現在ふたりで再共演作を探しているとのこと。こちらも楽しみ!
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『アルフィー』レビュー
「人には賞味期限がある」「どんな美人にも彼女に飽きた男がいることを忘れるな」「誘うのは簡単、追い出すのが難しい」など、勝手ばかり言い放つ、鼻持ちならない美男子アルフィー。こんな“女の敵”だって、ジュード・ロウが演じればスタイリッシュ…などと思うのはきっと、“ちょいワル”に憧れる勘違い親父か、夢見がちな少女だけでは? それだけに、彼が人生の奥深さを実感するラストはなかなか。さらには、彼より何枚も上手な大人の女(スーザン・サランドン)の存在も、なかなか痛快!
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『アルフィー』レビュー
アルフィーは言ってしまえば“全男性の代表”。良くも悪くも男というものを正直に描いています。彼の行動に共感できることも多く、恋人に素っ気なく接してしまう態度や冷めた恋愛観なども納得できてしまうものだから、リアリティという点ではかなり真実味たっぷりだと思いました。まあ、作品的には過度な表現がされているから女性は“オーバーな演出”って思ってるかもしれないけれど、実際はリアルなんですよ。勿論、アルフィーが100%正しい訳じゃないから、男性は更に複雑な気持ちになるんですけどね。アルフィーをお手本にするもよし、反面教師にするもよし。果たして、女性は『アルフィー』でなにを感じるのでしょうか?
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映画で知る、母の愛 vol.4 『Dear フランキー』でシングル・マザーのファッションをチェック
映画とファションの関係についてあえて語るとなると、ついゴージャスなものに偏りがち。あの女優はこのブランドをお気に入りとか、この女優がレッドカーペットで着ていたのは、このデザイナーのオートクチュールとか。でも、決してゴージャスではないけれど、好感の持てるファッションというのが、映画の中には存在します。
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映画で知る、母の愛 vol.3 『ニライカナイからの手紙』を観て、手紙を書く?
世の中は今、ゴルフブームだそうですね。私は、ゴルフやスキーといったちょっと遠出しなきゃならないスポーツはやりません。そもそも、激しいインドア派。近くのスポーツジムにすらめったに行くことがないのですから、早朝からゴルフに出かける人々の話を聞くにつけ、「ご苦労様」と声をかけたくなるほどです。
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『メリンダとメリンダ』レビュー
コアファンを多く持つウディ・アレン。しかし個性の強さのせいか、ちょっとエキセントリック(?)な風貌のせいか、逆に今までなんとなく食わず嫌いしてきた人も少なくないはず。本作はそんな人にもオススメの1本、言ってみればウディ・アレン映画に期待する要素が揃った、初級者向け作品です。中でも観どころは、ストーリー・テリングの上手さ。彼の映画はどれもひとつの"物語"としてきちんと完結し、観終わった時の満足感は特別です。また、アレンは生粋のニューヨーカーとして、毎回好んで舞台にマンハッタンを選んでいますが、本作も例にもれずニューヨークらしいスポットがいくつも登場します。劇作家たちが喜劇と悲劇の議論を交わすビストロ「パスティス」もそのひとつ。「Sex & the City」にも登場した人気店ですが、ほかにもセントラル・パークや、ソーホーを見下ろすロフトなど、これぞニューヨークという風景が全編を通してちりばめられています。この機会にぜひウディ・ワールドを体験してみては?
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『メリンダとメリンダ』レビュー
同じ人物がたどる2通りの人生…という設定ですが、全く別の2つの物語を観ているようでした。1本の映画には1つの結末しかない、というある意味では当然の常識をあっさり覆し、しかも「悲劇と喜劇」というこれ以上ない明快な2種類のラストが用意されているので、観たい映画でボーイフレンドと意見が分かれても安心です。自作では監督と主演を兼ねることの多いウディ・アレンですが、この映画では監督に専念しているのであからさまな「ウディ・アレン」ブランドが苦手な人も入り込みやすいのでは? それにしてもラダ・ミッチェル演じる喜劇のメリンダはとても愛らしいのに、悲劇のメリンダの目つきの悪いこと! そして忘れてはならないのが、この物語が劇作家たちのゲームの上で語られているということです。自分たちの生み出したキャラクターの人生を自由に操る彼らにこそ、画面上には映っていない監督ウディ・アレンの姿を強く感じました。
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『メリンダとメリンダ』レビュー
人生は悲劇か? 喜劇か?——食事中に激論を始めた2人の劇作家が、同じ"過去あり&ワケあり女"メリンダを主人公にそれぞれ語り始める、ドタバタ&ドロドロの2つの物語。話が進むにつれて一方はどんどん不幸に、もう一方はどんどんハッピーに。人生なんて気の持ちようで……と言うより、幸福を望む女は幸福になり、不幸を望む女は(自分がそれを望んでいることに気づかないまま)不幸になってゆく。だから2人はある意味どっちも幸せ。一人二役でキュート&やさぐれを演じたソラマメ顔のラダ・ミッチェルは、女は顔の造作じゃなくプレゼンの仕方であることを教えてくれる。なんつーことのない話を会話のセンスとリズムでアベレージに仕上げるウディ・アレンの手腕は相変わらずだが、才能がありすぎるから小手先で作れちゃうんだろうなあって気にもさせる1本。個人的には本人出演作品のメチャクチャぶりのほうが好き。いかにもNYなインテリアがかっこいい。

